研究課題/領域番号 |
59065003
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研究種目 |
特別推進研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
杉浦 昌弘 名古屋大学, 遺伝子実験施設, 教授 (80027044)
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研究分担者 |
加藤 明 農業生物資源研究所, 分子育種部, 主任研究官
篠崎 一雄 名古屋大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (20124216)
山田 恭司 富山大学, 理学部, 助教授 (70200714)
小保方 潤一 北海道大学, 遺伝子実験施設, 助手 (50185667)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
218,100千円 (直接経費: 218,100千円)
1988年度: 27,000千円 (直接経費: 27,000千円)
1987年度: 27,000千円 (直接経費: 27,000千円)
1986年度: 49,000千円 (直接経費: 49,000千円)
1985年度: 49,500千円 (直接経費: 49,500千円)
1984年度: 65,600千円 (直接経費: 65,600千円)
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キーワード | タバコ / イネ / マツ / 葉緑体 / DNA / 全塩基配列 / 転写 / 光化学系 / イントロン / スプライス / リボソームタンパク / トランススプライシング / プロセシング / tRNA / トランススプライス / RNAポリメラーゼ |
研究概要 |
1.ホウレンソウの光化学系IIの1.9KDaタンパクのN末端アミノ酸の決定(基生研の村田ら)結果から、このタンパクがタバコ葉緑体DNAにコードされていることを発見し、psbKと命名した。psbKは後方のpsbIと共転写されることをノーザン法で示した。 2.タバコのリボソームタンパク遺伝子rps2、rps4、rps7、rps11、rps14、rps15、rps18、rpl20、rpl33、rpl36はすべて転写されていることをノーザン法で明らかにし、いずれも複雑な転写後制御を受けている可能性を示唆した。タバコの光化学系IのpsaAとpsaBがその後方のrps14と共転写されていることを発見した。これは機能の全く異なる成分をコードする遺伝子がオペロンをなしていることで興味ある。キャップ法とS1マップ法で正確に転写開始点と停止点を決定し、このポリシストロニックmRNAが5207ベースであると算出した。 3.昨年に引続きイネ葉緑体DNAの塩基配列の決定を進め、本年ついに全塩基配列134,525塩基対を決定した。これで単子葉(イネ)と双子葉(タバコ)の2大植物の葉緑体DNAの全塩基配列を決定したことになる。イネもタバコと同様に逆位反復配列をもちその長さは12,335塩基対であり、大小の単一配列はそれぞれ80,592と20,799塩基対である。34種のRNA遺伝子と55種のタンパク遺伝子を同定し、それらはタバコと同じで、各々高い相同性を示す。しかし非コード領域での相同性はかなり低い。イネとタバコの全体を比較すると大きな反転がみられ、イネはタバコ型の祖先型から少なくとも3回反転して生じたと考えられる。 4.クロレラの葉緑体のrbcLとその前方の塩基配列を決定したところrpoCを発見した。マツrbcLとpsbAの配列決定した。
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