研究課題/領域番号 |
59310029
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
松本 通晴 同志社大, 文学部, 教授 (90066142)
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研究分担者 |
浜岡 政好 佛教大学, 社会学部, 教授 (80066422)
岩崎 信彦 神戸大学, 文学部, 助教授 (20086052)
居安 正 神戸大学, 教養部, 教授 (30031339)
安藤 慶一郎 金城学院大学, 文学部, 教授 (20079437)
後藤 和夫 奈良女子大学, 学長
GOTOU Kazuo Nara Women's College
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
10,600千円 (直接経費: 10,600千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1985年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1984年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | 庶民の生活史 |
研究概要 |
われわれは当初、三つの基本目的をもって「庶民の生活史」研究を始めた。 その第1は、従来の社会構造分析を補充する意味で生活史研究を位置づけて、研究上の新境地を拓く狙いであった。今日、共同研究者の全員が三ヵ年にわたってほぼ両者を関連させることができた。 第2には庶民の生活史の方法自体の模索とその方法の確立に関しての要請である。われわれはこの点について、わが国の既存の生活史研究の文献を吟味し、また欧米の文献をも多数参照しつつ、わが国に妥当な研究方法を探究してきた。そして今も、なお方法の模索に努めている。しかしこの努力の中で、一つには、文献研究の中から社会構造分析に見られる客観性の追究と、他方では話者の口述する主観の内容とをどのように橋渡しさせるかということ、二つ目には、フィールドから提起されてきた、生活史の描き方の多様なあり方をどのように意味づけるかの問題が提出されてきたと思われる。または生活史を描くには個人の私的部分に立ち入ることを必然とする。それは当然人権及び調査の倫理の問題を提出する。また、個人の主観を客観のレベルに上昇させる試みも、構造分析から生活史分析へと下降させる方法と併行させて必要である。このためには、(1)個人の生活史とともに,(2)複数の話者による生活史の構成,(3)個人生活史を家族史と関連させる試み,(4)男女の生活史を補足し合わせる試みなどが提起されてきたといえる。 第3には生活史を描き出すことによって、人間の不幸を除去するてだてを発見する意図もあった。しかしこの問題は今後に残されている。 ともあれ本研究では、共同研究の成果(仮題『庶民の生活史』未来社,昭和63年刊)を発表し得るということで、成功したといってよかろう。
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