研究課題/領域番号 |
59340020
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
核・宇宙線・素粒子
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
横井 敬 青山学院大, 理工学部, 教授 (50082780)
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研究分担者 |
西川 喜良 甲南大学, 理学部, 教授 (40068028)
平良 俊雄 神奈川大学, 工学部, 教授 (10101320)
渡辺 善二郎 弘前大学, 理学部, 教授 (80003317)
湯田 利典 東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (60092368)
長谷川 俊一 早稲田大学, 理工学研究所, 教授 (10063398)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1985年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1984年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | Exotic phenomena / センタウロ / ミニ・クラスター / スーパー・ファミリー / 空気シャワーのサブコア / エマルション・チェンバー / ボトム粒子 / クォーク・グルーオン・プラズマ |
研究概要 |
研究計画の最終年度にあたり、成果が続々と出揃って公表された。以下で||〔〕||内の数字は分担研究番号を示す。 1.山上の大面積エマルション・チェンバー実験〔1〜5〕。回収・現像されたチェンバーの解析がおこなわれた。パミールでは、はつきりしたセンタウロ現象が1例とらえられたことが確認された。チャカルタヤでもパミールでも明確な観測例がえられたことは、この現象の実在を一段と強く裏づけるものである。またチャカルタヤ,パミールおよびカンパラで観測エネルギーが【10^(16)】eVを超える「スーパー・ファミリー」と呼ばれる現象が合計10例近くとらえられた。これらは通常「ハロー」と呼ばれるガンマ線の巨大な集団をともなうが、この「ハロー」が強い物質貫通力をもつことから、これは同時にハドロンの巨大な集団をも含んでいると考えられ、このことから、この種の現象は、exoticな核反応に起源をもつものであることが示唆される。 2.空気シャワー観測装置とエマルション・チェンバーの連動実験〔6〕。一連の実験を終了し、乗鞍高度で観測される【10^(16)】eV前後のエネルギーの空気シャワーの大半が多芯構造をもつことが確かめられた。これはこのエネルギー領域で一次宇宙線中の陽子の割合が減少しているか、または核反応の様相が急激に変化しているかを意味していると解釈される。 3.自動測定・自動解析システムの開発〔1,4,7〜10〕。原子核乾板またはX線フィルムの自動測定・自動解析システムの開発が各研究分担者において進められた実用化の段階に達し、CERN SPS,FNAL加速器,山上および気球での実験に非常な成果をあげている。
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