研究課題/領域番号 |
59350039
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築設備・環境工学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
荒谷 登 北海道大学, 工学部, 教授 (60001145)
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研究分担者 |
佐々木 隆 北海道大学, 工学部, 助手 (10133711)
佐々木 博明 北海学園大学, 工学部, 助教授 (60128816)
鈴木 憲三 北海道工業大学, 助教授 (70002235)
窪田 英樹 室蘭工業大学, 助教授 (90002930)
落藤 澄 北海道大学, 工学部, 教授 (50001152)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
1986年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1985年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1984年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
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キーワード | 風力換気 / ラドン濃度 / 変動気流夾快感 / レンジフード / 小屋裏空間 / 接地空間 / 夏霧気候 / 熱回収換気 |
研究概要 |
8人の担当者による協同の調査と、個別課題による分担研究を行った。まず全員で身近かな住宅の温湿度,【CO_2】濃度の変動性状を各一週間測定し、気密化による非暖房空間の結露の危険性,室毎の濃度むら,開放的な空間構成の有利性などを明らかにした(第2章)。荒谷は、気密化の条件としての全室暖房と、それを可能にする余持熱暖房の成立条件を示し(第6章)、さらに有効換気量を増すための熱回収換気装置の性能と応用法を示した(第10章)。佐々木隆は、既存住宅の有効隙間量を測定して構造種別と気密性能の関係を統計的に明らかにし(第1章)、従来考慮されなかった同圧変動による隙間通気の動的解析法を示して、自然換気の性状解明と応用に新知見を加えた(第3章)。落藤と協力者の横山は、気密化で問題となる3ドンと3ドン被核種による放射能濃度を、測定法の検討をしつつ、多数の建物での夏・冬の計測をしてその実態を明らかにし、発生源と換気と濃度の関係,汚染防止等を示した(第4章)。窪田は、断熱・気密化住宅で問題となる夾涼感を被験者を用いて実験し、流速が微弱で気流が一定しない変動気流の効果を熱伝達性状と共に明らかにした(第5章)。鈴木は、より少い排気量で補集効率の高いレンジフードの開発を、フードの形状,高さ,エアカーテンの有無などの条件を変えて行ない、その性能特性を明らかにした(第7章)。大野は小屋裏空間の温湿度,圧力変動,気密性状の測定をして、逆流防止装置の工夫と共に、小屋裏空間を給気の予想空間とするための検討をした(第8章)。佐々木博明は、床下や半地下室など接地空間の熱性状の実測をし、高湿度で推移するこの空間の防湿・除湿の方法とその効果の検討をした(第9章)。権平は、日射の多い冬の一方、霧による低温多湿の夏を持つ太平洋岸特に道東地域の気候特性を示したうえで、材料の吸放湿性能を利用した環境改善法などの検討をした。
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