研究課題/領域番号 |
59350040
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築設備・環境工学
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研究機関 | 九州芸術工科大学 |
研究代表者 |
石井 昭夫 九芸工大, 芸術工学部, 助教授 (40087276)
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研究分担者 |
榊原 典子 大分大学, 教育学部, 講師 (90141473)
西田 勝 九州産業大学, 工学部, 助教授 (30069504)
片山 忠久 九州大学, 総合理工学研究科, 教授 (80017938)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
1986年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1985年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1984年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | 通風 / 温熱効果 / 住棟配列 / 住戸平面 / 風洞実験 / 海陸風 / 海岸都市 / 温熱感覚 |
研究概要 |
イ.通風の温熱効果 通風の主目的である温熱効果を調べるために、通風住戸と非通風住戸との温熱環境の同時実測調査および被験者を用いた温熱感覚申告実験を行なった。通風住戸と非通風住戸の間にはPMVで2前後の相違が見られる。特に外気温が28〜30℃の時には通風住戸びは約70%が快適域に入り、通風の効果が著しい。実測値から求めた室内外気候容素間の回帰式を利用して、外気温と外部風速をパラメータとした通風室内のPMVを求めるノモグラムを作成した。SET*など他の温熱指標のノモグラムも同様に作成できる。快適感は温冷感および気流感との相関が高い点が通風室内の特徴である。相互相関を調べたところ、快適感は風速の変化に対する追随がよいことがわかった。 2.集合住宅における通風計画 集合住宅の縮小模型を用いて、通風計画を住棟配列計画および住戸平面計画の点から風洞実験により検討した。住棟配列計画については縮率1/400の板状建物群模型を用いて、主に通風の駆動力となる建物の前後差圧を測定した。主なパラメータは建物高さ(3通り),容積率(5通り),配列方伝(2通り),風向(3通り)で、アプローチフローのべき指数は1/4,乱れの強さは25%である。住戸平面計画に関しては縮率1/5の単室模型および2室模型を用いて主に室内気流速分布について測定した。 3.通風利用の可能性 都市における通風利用の可能性を検討するために、5年間のAMeDASデータを用いて、海岸都市を中心とした全国主要20都市の風環境を昼夜に分けて解折した。海岸都市の大半において、昼間は海寄りの、夜間は陸寄りの風向の卓越が著しい。海岸都市では、住棟方向を考慮することにより、昼間は海寄りの風を通風に利用できる。
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