研究課題/領域番号 |
59360015
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 佐賀大学 (1985-1986) 岩手大学 (1984) |
研究代表者 |
岸原 信義 佐賀大, 理工学部, 教授 (40003769)
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研究分担者 |
太田 岳史 岩手大学, 農学部, 講師 (20152142)
星 仰 筑波大学, 電子情報系, 助教授 (80026129)
佐藤 晃三 岩手大学, 農学部, 教授 (20003741)
村井 宏 静岡大学, 農学部, 教授 (50126786)
近藤 純正 東北大学, 理学部, 教授 (30004493)
MIYAKE H Japan Meteorological Association
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1984年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 積雪水量 / 融雪解析 / 熱収支 / ランドサット / albedo |
研究概要 |
1.岸原は岩手県内の降水量・流出量のデータを解析し研究対象流域の水文特性を明らかにすると共に、有雪期における降水量の補正は一般に言われる如く、標高のみでなくその年の降水量の多寡によっても降水倍率を変える必要があることを指摘した。この事実を踏まえて、ランドサットの積雪面積情報から流域の最大積雪量ならびにランドサットデータ取得日の積雪水量を推定する方法を提案した。 2.三宅は長期にわたる岩手県内の積雪資料を解析し、降雪・積雪に内陸型と北上山地・海岸型があり、この原因は気圧配置におることを明らかにした。湯田ダム流域は内陸型に属し、県内で最も多雪地帯であるが、沿岸型と異なり集中豪雨的な豪雪地帯でないことを示した。 3.太田は湯田ダム流域を含む奥羽山系地帯で毎年積雪水量・融雪量の実測を行い、標高と降水倍率・融雪量と気温との関係について検討を加え、日々の積雪水量ならびに流域最大積雪水量の推定法を提案し、積雪水量の実測値と比較し、よく適合していることを確かめた。 4.佐藤らは既往の融雪流出解析法の比較・検討を行ってきたが、この中で最も適合性のよかった降雪・積雪分離型モデルの考え方を援用し、更に積雪層が新雪,しまり雪,ざらめ雪の3層からなるとして、3層にそれぞれの積雪密度と保水性を与えた積雪・融雪モデルを提案し、北海道,岩手,山形,新潟などでモデルの適合性を確かめた。 5.近藤は研究対象流域で日射量・正味放射量・気温・風速などを観測し、熱収支法を用いて融雪量を推定し、実測値との比較でその精度を立証した。更に日照時間から日射量と放射量を推定する実験式を作成し日射量・放射量のデータのない流域で熱収支法の適用可能な方法を提案した。 以上の如く、この3年間にわたる共同研究により、各自のテーマに基づく新しい手法の開廃・提案がなされたが、その詳細は報告書に記述の如くで共同研究の成果と思われる。
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