研究課題/領域番号 |
59370011
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
坂本 幸哉 阪大, 医学部, 教授 (60028280)
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研究分担者 |
遠藤 浩良 帝京大学, 薬学部, 教授 (50012604)
村山 昭 東京都臨床医学総合研究所, 主任研究員 (10109952)
太田 稔 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (70048255)
市原 明 徳島大学, 医学部, 教授 (40035374)
一井 昭五 鳥取大学, 医学部, 教授 (80032150)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
1986年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1985年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1984年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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キーワード | ステロイド・ホルモン / ステロイド・ホルモン作用機構 / 遺伝子発現調節レセプター / ステロイドホルモンレセプター / Progesterone |
研究概要 |
ステロイド・ホルモン作用機構と遺伝子発現調節機構の全容を明確にするため分担者と密接に協力して研究を遂行してきた。(坂本)はグルココルチコイド・レセプター(GR)の核・クロマチン・DNAに結合するのを促進する物質(ASTP)や阻害物質(MTI-【I】,-【II】,-【III】)の単離精製を試みASTPに関しては単一化に成功し、生化学的特性や生理的変動について知見が得られた。更に、抗ASTP抗体の作成に成功した。(一井)は生物活性の異なるグルココルチコイドと結合したラット肝GRのリサイクルや核マトリックスとの結合について解析を進め、従来から言われてきたステロイド・レセプターの核内局在説や核マトリックスの役割を支持する証拠は得られなかった。(市原)は初代培養肝細胞においてアルブミンCDNA,トリプトファンCDNA,セリン脱水酵素CDNAを用いて糖質ステロイドによる発現調節の解析をおこない、これらの発現調節には共通点と特異的な機構のあることを見い出した。(太田)はマウスやラットの顎下腺は形態,機能ともに雄の方が有意に高値を示す。これらはテストステロンによるところが大きく、アンドロゲン・レセプターを介して発揮される。このレセプターの生化学的諸特性を解析した。更に、細胞内分布や臓器特異性について報告した。(村山)はエストロジェン・レセプターの核内集積の制御機構と核内における反応について報告し、レセプター分子の疎水性領域が核内集積に重要な役割を果たしていることを見い出し報告した。(遠藤)は副腎皮質ホルモンが未分化ニワトリ胚脛部皮膚の器管培養組織を角質化することを見い出した。この角化(分化)誘導にはGRが必要であるが、ビタミンAやEGF投与でレセプター量を増加させても、生体では別の生理活性が発現されるので、表皮分化全体を見るとき、むしろ抑制されることが明らかとなった。(田中)はGRの新しい分子種をみつけ生化学的生理的解析を行い報告した。
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