研究課題/領域番号 |
59370012
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
鈴木 不二男 阪大, 歯学部, 教授 (40028717)
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研究分担者 |
岸本 忠三 大阪大学, 細胞工学センター, 教授 (10093402)
市原 明 徳島大学, 酵素科学センター, 教授 (40035374)
竹田 義朗 徳島大学, 歯学部, 教授 (00028705)
高久 史麿 東京大学, 医学部, 教授 (40048955)
佐藤 威 東北大学, 抗酸菌研究所, 助手 (80125567)
YAMANE Isao Department of Cell Biology, Research Institute for Tuberculosis and Cancer, Toho
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1985年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1984年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 軟骨由来因子 / 軟骨由来抗腫瘍因子 / 線維芽細胞由来内皮細胞増殖因子 / エリスロポエチン様因子 / インスリン作用促進因子 / 血小板由来増殖阻害因子 / 腫瘍増殖促進因子 / Bリンパ球分化因子 |
研究概要 |
鈴木らはウシ胎仔軟骨より軟骨細胞の増殖と分化機能を促進するソマトメジン様因子および固型腫瘍の増殖を抑制するペプチドをそれぞれ精製した。次いで両者の生理作用を明らかにして臨床応用の基礎を確立した。 山根(佐藤)はヒトニ倍体線維芽細胞の無血清培養上清よりヒト臍帯静脈由来血管内皮細胞増殖因子を精製した。この因子は分子量3KD,等電点5-7の糖蛋白質でありFGFとは異なることを明らかにした。 鎮目らはヒト下垂体前葉組織よりFGF,EGF,TGFBやPDGFなどとは異なるTGFを同定した。この因子は分子量15KD,等電点5.6で中胚葉性細胞の増殖を促進するが甲状腺細胞に対してはヨード代謝を抑制した。 高久らは種々の造血因子の造血に及ぼす作用を検討した。特に顆粒球系の造血因子であるG-CSFの精製に成功した。また、この因子をマウスに投与すると著明な顆粒球増加をもたらしたことを明らかにした。 竹田らはウシ血清アルブミンのアミノ酸残基115-143と144-184(185)がジスルフィド結合により結合したペプチドがインスリン作用を増強することを見出した。また、このペプチドはインスリン分解を抑制することも分かった。 市原らは肝再生中のラット血清には血小板由来肝細胞増殖因子が存在することを見出したが、この他に血小板にはTGFBを含む数種の肝細胞増殖抑制因子も産生されていることを明らかにした。 西川らはラット・ローダミン肉腫由来のDNA合成促進因子を精製した。またA431細胞が無蛋白培地中に増殖因子を分泌して自律的に増殖しうることを示した。さらにヒトEGFに対するモノクローナル抗体の調製にも成功した。岸本らはヒトBリンパ球に抗体産生を誘導するBリンパ球分化因子をコードするcDNAをクローニングしてその全構造を決定した。この因子のinvivoにおける作用をも明らかにした。
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