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川崎病に起因する心血管病変の外科治療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 59370038
研究種目

総合研究(A)

配分区分補助金
研究分野 胸部外科学
研究機関大阪大学

研究代表者

川島 康生  大阪大学, 医学部, 教授 (10028425)

研究分担者 林 久恵  東京女子医科大, 学, 教授 (80075184)
北村 惣一郎  奈良県立医科大学, 教授 (10028607)
須磨 幸蔵  東京女子医科大学, 付属第二病院, 教授 (00075186)
神谷 哲郎  国立循環器病センター, 部長
草川 三治  東京女子医科大学, 付属第二病院, 教授 (90075177)
研究期間 (年度) 1984 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
1986年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1985年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1984年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
キーワード川崎病 / 心血管病変 / 手術適応 / 手術々式
研究概要

本研究は小児川崎病に起因する心血管病変に対する外科治療方法とその手術適応を明らかにすることを目的とし、共同研究者の所属する施設における治療経験の集計と検討を行った。内科的治療を行っている施設より、
1.冠動脈病変を有する症例では、無症状であっても冠動脈病変が進行し、突然死をきたすことがありうることより、冠動脈造影が不可欠である。
2.直径10mm以上の巨大冠動脈瘤を有する症例は、内科治療成績が不良である。との報告があった。外科的治療を行っている施設からの報告では、外科治療症例は62例であり、冠血行再建術施行症例は59例、僧帽弁手術症例は7例(再手術症例2例を含む)であった。冠血行再建術施行症例に手術死亡はなかったが、術前に心筋梗塞の既往を有する症例において、遠隔期に5例の突然死があり、手術後の内科的治療の必要性が明らかとなった。小児を対象に冠血行再建術を行う場合、最も大きな問題はグラフトの選択と遠隔期の開存性である。
本集計においては、55%が内胸動脈グラフトを使用しており、大伏在静脈単独使用症例は45%であった。遠隔期の開存率は64%であり、内胸動脈グラフト83%、大伏在静脈グラフト53%と、内胸動脈グラフトの開存率が良好な傾向をしめしたが、追跡期間が短いため今後の経過観察を必要とする。冠血行再建術の手術適応は、成人の虚血性心疾患と同様に1.左冠動脈主幹部狭窄病変、2.三枝狭窄病変、3.二枝狭窄病変にくわえて、4.巨大冠動脈瘤と狭窄を合併する症例であるとする意見が出されたが、最終的合意にはいたらなかった。僧帽弁逆流症例に関しては、手術死亡がなく心不全症状の改善も得られていることより、外科治療の適応が存在することは確かであるが、症例数が少ないため治療方針を明確にするまでにはいたらず、今後の課題であると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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