研究課題/領域番号 |
59380019
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
原子力学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
諸住 正太郎 東北大, 金属材料研究所, 教授 (80005842)
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研究分担者 |
河西 寛 東京大学, 工学部, 助手 (40010970)
松井 秀樹 東北大学, 金属材料研究所, 助教授 (50005980)
茅野 秀夫 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (60005890)
阿部 勝憲 東北大学, 金属材料研究所, 助教授 (70005940)
大貫 惣明 北海道大学, 工学部, 助手 (10142697)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1986年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1985年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1984年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 照射効果 / ニッケル / モリブデン / バナジウム / アルミニウム / オーステナイト / フェライト鋼 / 炭化けい素 / セラミックス |
研究概要 |
高速増殖炉、核融合炉等の開発と関連して、重照射をうける炉心構造材料の挙動について多くの知見の収集・確立が要請されている。本研究は、基礎研究の視点からこの課題に取組み、各種材料を各種照射条件で照射し、スエリングや機械的性質について調べ、重照射効果に関する基礎知見の確立に資した。得られた結果を材料別にまとめると次のとおりである。 1.ニッケルについて、核分裂中性子と核融合中性子の照射により、強度およびボイドスエリングの欠陥密度依存性を調べ、強度は核分裂、ボイドスエリングは核融合中性子により、より強く欠陥密度依存性を示すことが分った。2.モリブデンでは、粒界の影響がない単結晶は1dpaの照射でその脆化温度が室温以下であることが分った。また、照射による転位ループの生成およびその性質の決定を行った。 3.バナジウムでは、Crがスエリングを促進し、Mo、Ti、Cなどは抑制することを知った。また、【Fe_1】Nbなどは転位密度の増加により照射硬化を招くこと、Tiはむしろ軟化を起こすことを示した。4.アルミニウムでは、Li、Mg、Si、Mnなの添加元素の照射欠陥生成への効果を調べた。また、高温照射後にAl-Mg-Li合金の強度が保存されることを示した。 5.各種オーステナイト鋼およびフェライト鋼について、鋼中の析出物、ボイドの核生成、Tiのボイド抑制効果、疲労、クリープ挙動等について調べた。また、フェライト鋼の延性一脆性遷移温度の照射による変化を調べた。 6.炭化けい素バルク材および繊維について照射による強度増加を調べた。 7.各種セラミックスについて照射欠陥生成組識を調べ、その様相により分類を行い、結晶の性質および構造空孔と関連させた。
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