研究課題/領域番号 |
59380026
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分子遺伝学・分子生理学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
佐藤 英美 名大, 理学部, 教授 (40109260)
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研究分担者 |
米田 満樹 京都大学, 理学部, 教授 (50017183)
伊豆津 公作 三重大学, 医学部, 教授 (50024617)
馬淵 一誠 東京大学, 教養学部, 助教授 (40012520)
秦野 節司 名古屋大学, 理学部, 教授 (50022570)
石川 春律 群馬大学, 医学部, 教授 (90010058)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
12,200千円 (直接経費: 12,200千円)
1986年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1985年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1984年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | 細胞骨格 / 構築の分子機講 / 細胞運動調節 / 生物物理学的解析 |
研究概要 |
表記課題のターゲットは、真核細胞における細胞骨格の構築・脱構築の分子機構と、繊維性骨格による運動支配の解析である。研究成果を列記すると、1)【Ca^(2+)】と各種調節蛋白質に依存する微小管重合、アクトミオシン、中間径ミクロフィラメント等の重合反応を、棘皮動物受精卵や粘菌を用いて生体直接に、又はモデルとして検討した(佐藤・秦野・石上・黒田)。紡錘体反応等の弱複屈折構造の高感度VTRによる記録と画像解析も大いに改善された(平本・吉本・佐藤)。2)染色体運動に及ぼすダイニンATPaseの活性阻害剤やカルモヂュリン拮抗剤の影響から、ダイニンは染色体輸送に殆んど関与しないことが明らかになった(伊豆津)。3)分裂中の卵から卵割溝モデルを始めて作成し、アクチンとその配向調節蛋白質によるくびり切れ運動の基礎情報を固めた(馬淵)。4)受精卵や媒精無核卵片に形成されるモナスターを指標に、細胞周期の体内時計の設定と作動についての知見がえられた(米田)。5)小腸の円柱上皮細胞が示す顕著な極性を、微小管分布と配列、分裂時の中心子の挙動と核毒抗与への対応から検討した(石川)。6)テトラヒメナの接合時における46K蛋白質の関与を、免疫抗体法によって追跡調査した(渡辺)。7)律動の分子機構(永井)、鞭毛運動の内腕ダイニンATPase活性(毛利)、生体膜の【Ca^(2+)】輸送(黒田)等についても新しい情報がえられた。生体運動の合同班会議の報告数は、昭和59年度(佐藤班・平本班・八木班)で115、昭和60年度(佐藤班・八木班)で113、昭和61年度(佐藤班・馬淵班・大槻班)118で、総研A星班から御支援を頂いた。3年間を通じて、取り消しは1件のみ。班員・班友の、この合同班会議へかける熱意は明らかである。筋肉・非筋肉を問はず細胞運動の生物物理学的解析を志ざすこのユニークな班会議は、30年の歴史を持つ。この合同班会議の継続と、今後の御援助をお願いする。
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