研究課題/領域番号 |
59390007
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中沢 清 東大, 理学部, 助教授 (10025455)
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研究分担者 |
永原 裕子 東京大学, 理学部, 助手 (80172550)
松井 孝典 東京大学, 理学部, 助手 (80114643)
兼岡 一郎 東京大学, 地震研究所, 助教授 (30011745)
武田 弘 東京大学, 理学部, 教授 (50011523)
水谷 仁 名古屋大学, 理学部, 教授 (00011578)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
11,300千円 (直接経費: 11,300千円)
1986年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1985年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1984年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
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キーワード | 大規模衝突 / 衝突脱ガス / 衝突変成 / 惑星形成 / 惑星進化 / 惑星大気 / 隕石母天体 / 隕石の起源 |
研究概要 |
本年は、本総合研究の最終年度である。惑星の形成と進化、また隕石の起源に関連した大規模衝突現象を明らかにし、それを通して惑星の形成および進化を理解することを目標に、この3年間続けられて来た研究をまとめる年となった。研究内容が多岐にわたるため、本研究では4つのサブグループをつくり、研究を進めて来た。すなわち、1.天体力学的手法を用いた太陽重力場内二体衝突確率の解明2.室内衝突実験による、クレーター形成・衝突破片の質量・エネルギー分布等々衝突力学の解明3.大規模衝突に伴う脱ガス・変成現象を衝突実験、発生物質の化学分析等で調べる物質科学的な衝突過程の解明4.以上の結果をふまえた、惑星形成・隕石の起源問題の解明。 以上4つのサブグループの研究経過と研究成果をまとめるために、2月下旬東京大学山上会館において、本総合研究の総括シンポジウムを開催した。以下にグループ報告をまとめる 1.衝突過程の数学的定式化が完成し、数値計算による軌道計算によって衝突確率導出の方法が見出された。2.衝突破砕の高速撮影フィルムの解析により、破片のエネルギー分布、自転角速度分布についての一定の知見が得られた。3.予備的段階の実験ではあるが、衝突脱ガス率が求められた。4.大型計算機を用いた惑星形成の数値シミレーション,衝突脱ガスによる惑星大気形成のモデル計算が行われ、地球型惑星の形成・大気の起源について多くの知見を得た。 本研究課題に関する研究は、世界的に見てもまだ始まったばかりであり、我国でも研究を継続する必要があろう。
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