研究課題/領域番号 |
59410006
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
山中 一郎 明治学院大学, 社会学部, 教授 (30062110)
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研究分担者 |
水谷 史男 明治学院大学, 社会学部, 専任講師 (90157503)
加藤 雄司 明治学院大学, 社会学部, 教授 (10120875)
三和 治 明治学院大学, 社会学部, 教授 (20062094)
大橋 薫 明治学院大学, 社会学部, 教授 (90062067)
原田 勝弘 明治学院大学, 社会学部, 教授 (40062153)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1985年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1984年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | 地場産業都市 / 社会変動 / 地域文化 / コミュンティ形式 / 地場産業 / 社会的ネットワーク / 中小零細企業 / 構造不況地域 |
研究概要 |
日本における伝統的地場産業地域を対象として、高度経済成長以後の大規模な経済・社会変動の諸局面を、本研究では地域内社会関係構造と広い意味における地域文化の変動として把握するべく、多角的な実態調査を行った。研究の結果と知見は、研究分担者の専攻領域に即して多岐に亘っているが、主として京都府丹後地域(織物業)と新潟県三条市(金物業)において行った調査データの分析を中心に、成果報告書をまとめ、以下のような諸点を解明することができた。 (1)両地域とも旧くからの伝統産業を軸に、高度経済成長期に地方都市としての発展と独自の地域文化の形成維持を遂げてきたが、その後の経済不況の中で、地場産業そのものの危機と衰退を経験し、労働者・住民の生活に大きな変動が現れている。 (2)労働生活、職業移動、地域福祉、宗教活動等の諸局面で、地場産業の変動が、旧来の地域社会の階層的秩序に変化を起し、伝統的文化への影響を与えている。地場産業に代わる地域産業発展の方向を十分に見出しえない現状は労働者・住民と行政の対応の双方から、問題となっている。 (3)両地域の課題には、地場産業一般の直面する問題で共通する点とともに、織物業と金物業、あるいは農村型産地と地方都市型産地といった異った性格による問題があり、伝統的文化の背景とともに、その対応にいくつかの相違がみられる。とりわけ、労働のあり方や地域の将来に対する意識や展望、行政や政治的指向などにおいて、各々の地域の社会関係が反映してあらわれていると考えられる。
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