研究課題/領域番号 |
59420001
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田中 捷雄 東大, 東京天文台, 助教授 (90011593)
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研究分担者 |
浜名 茂男 東京大学, 東京天文台, 講師 (80012847)
宮崎 英昭 東京大学, 東京天文台, 助手 (00012873)
平山 淳 東京大学, 東京天文台, 教授 (20012841)
牧田 貢 東京大学, 東京天文台, 教授 (90012806)
日江井 栄二郎 東京大学, 東京天文台, 教授 (60012796)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
28,000千円 (直接経費: 28,000千円)
1986年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1985年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
1984年度: 13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
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キーワード | 太陽振動 / 太陽速度場 / 磁気光学フィルタ / ナトリウムセル / セラミック / 磁気光学効果 / CCD / イメージプロセッサ / 光ディスク / KDP / 太陽内部構造 / 日震学 / 5分振動 / 磁気光学フィルター / 太陽磁場 |
研究概要 |
太陽振動等の全面速度場、磁場、輝度分布を高精度で測定する全システムを完成し太陽速度場観測を行った。完成されたシステムは(1)速度場の絶対的測定精度の極めて秀れた磁気光学フィルタの我国で初めての開発、(2)全面速度場の画像を取得する新しい光学系の開発、(3)光ディスクを用いた大量データ処理システムの開発からなる。磁気光学フィルタについてはNaが付着しない特殊なガラス(ショット)によるセルを製作し温度制御装置により長時間に旦り300℃以上で使用出来るものを世界に先がけて完成させた。更に恒久的に使用可能なセラミックセルを考案し製作中である。このフィルタにKDPの光変調素子を結合し太陽光による測定を実施した結果、新たな磁気光学効果が発見された。これは異なる曲率の惰円偏光をフィルタに入射するとNa共鳴線の異なる波長帯に透過特性が移動するという効果で、今までは円偏光入射の場合についてのみ報告されている。完成された磁気光学フィルタを用いて太陽全面速度場を一度に測定する光学システムを完成し、イメージプロセッサを介して速度場画像の実時間合成を行えるようにした。これにより長期間に旦る太陽速度場の測定システムが確立し太陽振動、大規模微小速度場の検出をめざして現在観測が実施されている。製作された磁気光学フィルタは光路に対し磁界(2500ガウス)が垂直及び平行の2種類で各々異なる磁気光学効果により速度場、磁場、NaD線の輝度分布を測定でき、他の方法に比して速度場測定の絶対的精度を有するという特長があり、この完成により太陽広域の微小速度場(仮想的な大対流)の検出が可能になった。また光ディスクの導入により長時間に旦り大量のデータ集積を必要とする太陽振動の長期的観測が初めて可能になった。
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