研究課題/領域番号 |
59420007
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
核・宇宙線・素粒子
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
広瀬 立成 都立大, 理学部, 助教授 (70087162)
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研究分担者 |
千葉 雅美 東京都立大学, 理学部, 助手 (60128577)
喜多村 章一 東京都立大学, 理学部, 助手 (60106599)
浜津 良輔 東京都立大学, 理学部, 助手 (20087092)
山形 武虎 東京都立大学, 理学部, 教授 (90086984)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
34,800千円 (直接経費: 34,800千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1985年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1984年度: 32,800千円 (直接経費: 32,800千円)
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キーワード | ダイクォーク / クォークのハドロン化 / カスケードモデル / ストリングモデル / チャーム粒子 / 陽子-原子核反応 / ルミノシティーモニター / 飛跡認識 / ハドロン化 / 二重クォーク |
研究概要 |
1 ダイクォーク(二重クォーク)の検証とクォーク・ダイクォークモデルの構築。ソフトなハドロン生成過程を明らかにするため、ハドロン化モデルとして、カスケードモデルおよびストリングモデルを採用し、そのパラメーターを電子・陽電子消滅反応の実験データとの比較から求めた。陽子衝突過程は、陽子中のクォーク(ダイクォーク)分布および衝突で引きだされたクォークのハドロン化、という二つのメカニズムからなると考えられる。したがって陽子のクォーク構造を明らかにする上で、ハドロン化の部分についての信頼ある記述が決定的に重要である。われわれは「ジェット普遍性」の立場をとり、電子・陽電子反応から得たハドロン化の知見を、陽子衝突反応に利用した。陽子のクォーク構造として、(1)三つの独立なクォーク、(2)クォーク・ダイクォークを仮定して、その運動量分布を定式化した。こうして構築したモデルを 陽子・陽子衝突によるハドロン生成反応と比較したところ、ダイクォークの存在化を仮定することによって、すべての反応過程を合理的に説明できることがわかった。 2 欧州複合型スペクトロメーター(EHS)によるハドロン反応実験。360GeV/C PP反応【π^-】ΠP反応につき、チャーム粒子を含む各種一体分布が求められ、クォーク・ダイクォークモデルと比較された。【D^0】、【D^~】、【Λ_C】の寿命につき新しい実験値を得た。泡箱中に設置したアルミニウムおよび金のターーゲットによって、陽子との衝突反応を観測した。陽子-原子核反応のメカニズムを説明するモデルとして、多重鎖モデルを構築しデータを説明した。 3 ヴィーナス検出器におけるルミノシティーモニターの建設および電子・陽電子消滅によるハドロン生成反応の飛跡認識アルゴリズムの開発。とくに後者の開発にあたって、クォークのハドロン化モデルによる生成イベントが重要な役割をはたした。
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