研究課題/領域番号 |
59420015
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地質学一般
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
青木 謙一郎 東北大, 理学部, 教授 (00004276)
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研究分担者 |
石川 賢一 東北大学, 教養部, 助手 (20158744)
蟹沢 聰史 東北大学, 教養部, 教授 (70005784)
藤巻 宏和 東北大学, 理学部, 助手 (90133933)
吉田 武義 東北大学, 理学部, 助手 (80004505)
大沼 晃助 東北大学, 理学部, 教授 (50000865)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
31,500千円 (直接経費: 31,500千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1985年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1984年度: 27,500千円 (直接経費: 27,500千円)
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キーワード | 東北日本孤 / 新生代火成岩類の化学 / 規格化パターン / 島孤型 / 陸孤型 / 組成の時空分布と成因的考察 / ソレアイト / カルク・アルカリ / 玄武岩マグマ / ソレアイト系列 / カルクアルカリ系列 / 部分融解 |
研究概要 |
東北日本孤の新生代(6000万年前〜現在)に活動した火成の化学的特徴とその成因を考察するため、採集した岩石約2000個の主成分元素を蛍光X線分析装置により、600個の徴量成分元素を光量子放射化分析法により定量した。その結果次のような新知見を得ることができた。 同じ地域においても、第四紀と中新世に噴出した火山岩の間には化学的な相異が認められ、前者は典型的な島孤型の、後者は陸孤型の性質を示す。これは火山活動期の地質構造区の相異を意味し、日本海の開口、形成期と合致する。 東北本州孤に広く分布する火山は太平洋側から大陸側へ、地質学的、岩石学的および地球化学的特徴から千火山帯に細分される。 火山フロントに沿って最も火山活動は顕著であるが、これらの火山群にはソレアイトとカルク・アルカリの両系列の岩石が噴出している。両者の間には化学組成と安定同位体比の違いが認められ、それぞれの本源マグマは上部マントルの異なった深さにおいて、あるいは同じ組成のかんらん岩の異なった物理系件下の部分融解によって生成したと考えられる。 ソレアイト系列玄武岩-デイサイトとカルク・アルカリ系列安山岩-デイサイトの規格化インコンパティブル元素パターンはそれぞれお互いに異なっている。従ってソレアイト質玄武岩とその分化物であるデイサイトとのマグマ混合によってカルク・アルカリ安山岩が生成することは極めて困難である。 島孤を横切るとき、アルカリやインコンパティブル元素は水平化することはよく知られているが、それらのみならずその他の主成分や徴量成分元素も変化することが認められる。
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