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第一鹿島海山周辺の地史学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 59420016
研究種目

一般研究(A)

配分区分補助金
研究分野 地質学一般
研究機関東海大学

研究代表者

佐藤 武 (1986)  東海大, 海洋学部, 助教授 (70056092)

柴崎 達雄 (1984-1985)  東海大学, 海洋, 教授 (30130066)

研究分担者 伊津 信之介  東海大学, 短期大学部, 講師 (50142617)
根元 謙次  東海大学, 海洋学部, 講師 (70164663)
柴崎 逹雄  日本学術会議, 会員 (30130066)
星野 通平  東海大学, 海洋学部, 教授 (90055624)
研究期間 (年度) 1984 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
28,500千円 (直接経費: 28,500千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1985年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1984年度: 24,500千円 (直接経費: 24,500千円)
キーワード第一鹿島海山 / 海溝 / 海水準変動 / プレートテクトニクス / 白亜紀 / 平頂海山 / 海洋地質 / ギョー / 日本海溝 / 大規模海水準変動説 / プレート説
研究概要

第一鹿島海山の地形を検討すると、いくつかの地形面に区分することができる。そのうちで特徴的なものは、山頂部(水深3,700〜4,000m)の平担面と山体西半分を構成する鞍部(水深5,100〜5,500m)の平担面である。また、山体斜面部には、水深4,700m付近をとりまくように発逹する平担面と水深6,000m付近に同一深度をもつ平担面が識別できる。これらの面のうち、山頂部平担面と鞍部平担面とに礁性石灰岩の分布が確認されていること、さらに各面がほぼ同一深度に水平に発逹することから、これらの面の形成が過去の海水面の位置を示すものと考えることができる。さらに、それぞれの面には、その面を切り下位に開口する谷地形の存在が知られている。これらのことは海水面の変化が複雑な過程を経ていることを示している。これらの地形面(平担面)と谷地形を解析して白亜紀初期からの海水準変化を明らかにした。
つぎに、山頂部平担面から採取した礁性石灰岩はチョーク,ウーライトを含み、石灰岩岩石学、古生物学的検討の結果、この石灰岩は一つの独立したbarrier reefの原形を残したまま沈水したものと考えられる。山頂部石灰岩の地質時代は前期白亜紀のlower Albianに対比される。また、鞍部石灰岩からも多数の二枚貝類,腹足類,石灰藻などが発見されているが、保存がわるく、同定が困難である。しかし、前期白亜紀のBarremianに特有な底生有孔虫が発見されていることから、山頂部石灰岩よりも古い時代に形成されたものと考えられる。鞍部の礁性石灰岩は未発達な礁を形成していたものと考えられる。
音波探査,堆積物分析,岩石学的検討の結果も上記の古生物学検討の結果を支持している。

報告書

(2件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 根元謙次: 第5回日・ソシンポジウム「極東縁辺海域における地質および地球物理」論文集.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 星野通平,藤田,星野,小松,柴崎編: 「陥没と隆起」. 33-84 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 根元謙次,藤田,星野,小松,柴崎編: 「陥没と隆起」. 131-151 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 東海大学海洋学部第一鹿島海山調査団: "第一鹿島海山" 東海大学出版会, 156 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KENJI NEMOTO: "MARINE GEOLOGY OF THE DAIICHI-KASHIMA SEAMOUNT" PROCEEDINGS OF SOVIET-JAPANESE SYMPOSIUM "GEOLOGY AND GEOPHYSICS OF EASTASIAN MARGINAL SEAS" IN KHABAROVSK.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MICHIHEI HOSHINO: "RIFT PROBLEMS" DEPRESSIN AND UPLIFT. 33-84 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KENJI NEMOTO: "SUBMARINE TOPOGRAPHY AND GEOLOGY OF THE OGASAWARA SEA-PLATEAU" DEPRESSION AND UPLIFT. 131-151 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] RESEARCH GROUP FOR THE DAIICHI-KASHIMA SEAMOUNT: TOKAI UNIVERSITY PRESS. DAIICHI- KASHIMA SEAMOUNT, 156 pp (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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