研究課題/領域番号 |
59420033
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
船舶抵抗・運動性能・計画
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中村 彰一 大阪大学, 工, 教授 (60028909)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
27,500千円 (直接経費: 27,500千円)
1985年度: 13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
1984年度: 14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
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キーワード | 曳引車速度制御 / 可変幅計測レール / 高効率船型 / 耐航性能 / フィンスタビライザー |
研究概要 |
本研究課題の主目的は、多目的実験が可能な、精度が一段と向上した船舶試験水槽の曳引車の改良改造と、それを使用した運動特性を考慮した高効率船型の開発にあった。 1. 曳引車の改良、改造 海洋構造物などを始めとする、従来の船舶試験水槽では十分な実験が可能でなかったものの実験を可能にするためより精度の高い実験を行うためには、曳引車の速度制御を一段と精度の高い、かつ柔軟性のある制御が可能なものにするとともに、計測レールの幅を可変にして、種々の試験物体の設置が容易になるようにすることが必要であった。二年間の改良、改造の結果曳引車走行時の速度安定度の飛躍的向上、低速度域における速度再現性の向上、外部制御指令による柔軟性のある追従速度制御、可変幅計測レールへの改造による各種試験の簡易化など、以降の実験精度の向上、実験時数の短縮など所期の目的を十分に達成することができた。 2. 運動特性を考慮した高効率船型の開発、「優秀な船」という定義は曖昧なものがあるにせよ、そのような船は平水中を航行する場合の性能とともに波の中での性能や旋回性能など、全てを含めて性能が良い船というものである。十分に性能が向上した試験水槽の曳引車を利用して、上記の立場から三つの項目の実験を実施した。 1. 平水中試験水槽実験と船尾形状の改良 2. 波浪中試験水槽実験と船舶の耐航性能の推定 3. フィスタビライザーによる横揺れ軽減に関する研究 これらの個々の研究は、改良、改造された曳引車の性能を十分に利用して成果を上げることができ、各々、大切な知見を得ることができた。しかしながら、それらの総合化して、問題点の十分な検討を行う時間的な余裕がなかった。それらは今後の重要な課題である。
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