研究課題/領域番号 |
59420040
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
金属加工
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
加藤 健三 阪大, 工学部, 教授 (60028925)
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研究分担者 |
左海 哲夫 大阪大学, 工学部, 助手 (80029298)
斉藤 好弘 大阪大学, 工学部, 助教授 (20029101)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
33,300千円 (直接経費: 33,300千円)
1986年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1985年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1984年度: 23,300千円 (直接経費: 23,300千円)
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キーワード | 大圧下圧延 / 圧延温度制御システム / スプレー冷却 / セラミック・ロール / 結晶粒微細化 / 熱間圧延 / 微細結晶粒 / 再結晶 / 集合組織 |
研究概要 |
高速熱間圧延における材料の回復、再結晶挙動の究明は困難が多い。それは圧延中に変形をうけると同時に回復や再結晶が直ちに生じるためである。そこで、きわめて特色のある高速圧延機および圧延後に直ちに急冷を行うための冷却装置を設置し、高速高ひずみ熱間圧延急冷法による超微細結晶粒鋼板の研究を実施した。高速熱間圧延後に直ちに急冷することにより、圧延加工中の金属組織を固定し、回復、再結晶挙動を追求することができた。その結果、圧延材表面直下に極めて微細な結晶粒を生ずる層ができることを発見し、その発生機構の解明に力をそそいだ。そして、その微細結晶粒組織は圧延中に、せん断変形を大きく受ける部分に発生することを見出した。 とくに、圧延温度制御装置によりスプレー方式で熱間圧延後、急冷することにより、精密に金属組織変化を究明すすることができ、冷却速度が1300K/Sになり、圧延材が曲がることなく、また、長手方向の温度分布が均一になることを確認している。なお、微細粒の発生機構の解明にはX線集合組織の測定を役立てることができた。 ステンレス鋼、とくにオーステナイト系(18Cr〜8NC)の実験的検討により、つぎのことが明白にされた。 1)熱間潤滑圧延において大圧下圧延を行うことにより、大きなせん断変形をあたえることができる。 2)大圧下圧延により真の表面まで5〜10μmの微細組織を発生させることができた。 3)大圧下圧延により熱間圧延のみで、冷間圧延後に焼鈍を行った材料と同等の力学的性質をあたえることができた。 4)X線集合組織の検討により再結晶完了するとランダム方位になった。 5)新ロールの可能性を確めた。
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