研究課題/領域番号 |
59420042
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業土木
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
長谷川 高士 京大, 農学部, 教授 (40026448)
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研究分担者 |
村上 章 京都大学, 農学部, 助手 (80157742)
菊沢 正裕 京都大学, 農学部, 助手 (50144340)
内田 一徳 京都大学, 農学部, 助教授 (80111946)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
13,400千円 (直接経費: 13,400千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1985年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1984年度: 9,600千円 (直接経費: 9,600千円)
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キーワード | ダム / 設計 / 解析 / 安全管理 / コンピュータ / データベース |
研究概要 |
近年におけるダム建造計画は、その数の増加と堤体の著しい大型化が特徴的であり、ダムの設計・施工に関連した要因のもつ不確実性もさらに増大し、わずかなバランスの欠如による危険が以前よりも増加していると考えられる。このような背景のもとでダム建設を考えてみるとき、設計・施工の完全を期し、稼働における安全性を確実にする配慮が強く望まれる。本研究の目的は、こうした配慮を効率的かつ一貫したシステムで実現するために、(1)従来得られている実験や数値解析等の手法や知見を統合した総合的なダム設計システムを確立する、(2)構造物建造後の挙動予測と観測の両面から構成される安全管理システムを確立する、ことにある。本研究では、まずシステム確立のもととなる、(1)有限要素法などの数値解析プログラム、(2)数値解析データ、(3)ディジタル化した観測データ、等のダム設計・施工・観測に関連するプログラムやデータを整備した。これらは一種のファクトデータベースということができ、今後のダム設計の貴重な資料となると考えられる。次に本研究では、これらのプログラムおよびデータを効率的に利用できる実用的なダム解析設計システムを構築した。本システムは、日本語UNIXスーパーミニコンを中心にして、大型計算機センター・各ステーションに点在するパソコン(端末)を統合的に結合して、マルチユーザ・マルチタスクで上記のデータやプログラムを解析・設計に利用できるものである。さらに、本システムを利用して、ダム観測データおよび予測手法に基づいた安全管理システムのプロトタイプを開発し、実用に供することができるよう、これに様々な改良を施した。 本研究で構築したダムの解析設計および安全管理を統合的に行うプロトタイプシステムおよび本研究でまとめたダムの数値解析プログラムおよびデータは、今後におけるダム工学の発展に大きく寄与できるものと考えられる。
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