研究課題/領域番号 |
59420050
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
自然地理学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
吉野 正敏 筑大, 地球科学系, 教授 (60015956)
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研究分担者 |
山川 修治 筑波大学, 地球科学系, 助手 (00183674)
安成 哲三 筑波大学, 地球科学系, 講師 (80115956)
小林 守 筑波大学, 地球科学系, 講師 (10153644)
西沢 利栄 筑波大学, 地球科学系, 教授 (90062512)
河村 武 筑波大学, 地球科学系, 教授 (20111362)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
23,000千円 (直接経費: 23,000千円)
1986年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1985年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
1984年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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キーワード | 気候 / 時空間スケール / 代表性 / 気象学 / 気候学 / 時間・空間スケール / 気候現象 / 気象現象 / 乱流 / 過動 / 高低気圧 |
研究概要 |
気候と気象の時空間スケールに関するこれまでの研究について総合的に考察した。その結果、両対数グラフで両者の関係はほぼ直線的に並ぶ。ここで指摘されるのは、時間スケールに、周期をとるか寿命時間をとるか、また空間スケールにおいては、波長・周期をとる場合、全部をとるか、2分の1をとるか4分の1をとるかなど統一的にとらえる必要がある。さらに、気候は気象の積み重ねと言われるが、時間スケールではどうとらえるのか、必ずしも明らかでなく、大きな問題である。従来言われている気候の時空間スケールの関係は、環境・人間活動などの諸現象についても認められる。しかし、その直線の傾斜はほぼ同じだが位置(原点)が異なる。社会現象に対する時空間スケールの認識が今後重要であろう。本研究ではその第一歩として、種々の気象災害を統一的に時空間スケールでまとめてとらえる試みを行った。その結果、災害継続時間の長いものと短かいもので、時空間スケールの関係が異なること、また、その変動の幅が非常に異なることがわかった。大気現象の時空間スケールの具体的な例として、(i)メソスケールからローカルスケールについては中部日本の地上風系、東北地方のやませ、都市のヒートアイランド、(ii)リージョナルスケールからマクロスケールについてはブラジル北東部の乾湿、東アジアの気圧配置型の出現頻度、(iii)マクロスケールからグローバルスケールについては、北半球の地上気圧系をとりあげて論じた。また微気象観測による時空間スケールの把握は、長野県菅平盆地に形成される冷気湖において、詳しく行った。これらの結果、次のことが指摘された。すなわち、小さいスケールと大きいスケールの現象間の相互作用の重要性で、例えば持続性のやませは、上空のブロッキングというマクロスケールの現象と下層の冷気団の流出というローカルスケールの現象が結びついている。
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