研究課題/領域番号 |
59430008
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分析・地球化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
波多野 博行 京大, 理学部, 教授 (00025222)
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研究分担者 |
牧野 圭祐 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (50159141)
山本 文子 京都大学, 理学部, 教務職員 (20089139)
中山 英一郎 京都大学, 理学部, 助手 (50108982)
六鹿 宗治 京都大学, 理学部, 助手 (80025379)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
31,500千円 (直接経費: 31,500千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1985年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1984年度: 26,400千円 (直接経費: 26,400千円)
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キーワード | イオンモビリティースペクトロメトリー / 換算滞留定数 / 超臨界流体クロマトグラフィー / SFC-IMS / GC / SFC-IMS-QMS / 高分子液晶カラム / IMS-QMS |
研究概要 |
大気圧下ドリフトチューブを用いるイオンモビリティースペクトロメーター(IMS)に用いられているドリフトガスおよびキャリヤーガスについて基礎的な検討を行った。通常用いられている窒素や空気に代えて、従来ピークが得られないとして殆ど報告のされていなかった二酸化炭素を適用したところ、クラスター生成により窒素雰囲気に比べて約2/3程度の小さな移動度を与えるが、正負何れのイオンでも窒素中と同様のスペクトルが観測できることを見いだした。さらに、有機分子より生成する正及び負のイオンの換算移動度と、イオン分子の衝突断面積およびドリフトガスのそれとの関係を明らかにした。IMSにおけるピークの分離について検討し、分離度について新たに定義すると共に、脂肪酸メチルエステルをもちいてドリフトチューブにおける電位勾配及び温度とイオンのサイズの分離度に対する関係を明らかにした。次にクロマトグラフィーの検出器としてIMSを用いる場合のピークの分離度の予測を行う方法について検討した。移動度に代えて換算滞留係数を新たに定義することにより、既に報告された文献値と装置定数とから近接するピーク間の分離度が予測できることをハロゲンイオンによる実験で示した。 クロマトグラフィーの選択的高感度検出器として超臨界流体クロマトグラフィーに接続した装置を完成した。エステル類および多環芳香族類について溶出ピークのIMSスペクトルを得ることに成功した。この検出下限は約30pgであった。異性体の分離のために高分子液晶をGCおよびSFCのカラム固定相として開発した。クロー放電によるイオン化を利用した密閉型のドリフトチューブを有するIMS装置を開発し、そのイオンコレクター部の後ろに四重極マスフィルターを接続したIMS/QMS装置として完成し、イオンクラスターの解析を行った。
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