研究課題/領域番号 |
59430016
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
有機工業化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
瓜生 敏之 東大, 生産技術研究所, 教授 (80011005)
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研究分担者 |
小川 昭二郎 お茶の水女子大学, 家政学部, 助教授 (20013196)
白石 振作 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (30013163)
妹尾 学 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (40013099)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
35,000千円 (直接経費: 35,000千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1985年度: 9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
1984年度: 24,500千円 (直接経費: 24,500千円)
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キーワード | ヘパリノイド / 硫酸エステル / 抗凝血性 / 高速液体クロマト用固定相 / クロロメチル化ポリスチレンビーズ / 高分子液晶 / 芳香族ポリエステル / 固体高分解能CP・MAS【_(13)C】NMR / 多糖グラフト高分子 / 多糖マクロマー / t-ブチルジメチルシリル / 合成高分子グラフト多糖 / NMR / アルキル置換ポリスチレンゲル |
研究概要 |
硫酸アミドおよび硫酸エステル基を位置特異的に持つデキストラン型多糖を、アジド化1、6-無水グルコースの開環重合に始まる一連の反応により合成した。硫酸アミド基は硫酸エステル基と同等の抗凝血活性をもち、しかも急性毒性を低下させる作用を示すことが見出された。1、4-無水リボースおよびキシロースの開環重合によって得られる1、5-α結合したフラナン多糖を硫酸化して、硫酸化フラナン多糖を合成した。これらは今まで合成されたヘパリノイドのうち最も高い抗凝血活性を示し、材料化を容易に図りうる物質であった。無水アラビノースのシリル基置換物の立体規則性開環重合を行い、新規多糖を合成した。合成多糖および硫酸化多糖の構造解析は、NMRならびに元素分析によって行い、硫酸エステル基の位置を結論した。クロロメチル化ポリエチレンのビーズを種々のアルキルアミンと反応させて、液体クロマトグラフ用の固定相を合成した。ビーズは、広いDH範囲で使用可能であり、適当な長さの【C_(14)】固定相を使用すると、ハロベンゼンやアルキルベンゼンを容易に高選択率で分離することができた。クロロメチル化ポリスチレンを液体クロマトの固定相に応用する研究の一環として、相間移動触媒を用いることにより、ビーズ上にイオン交換サイトとして作用するカルボキシル基および水素結合ドナーとして作用する水酸基を作る反応を見出し、新しい機能性高分子を合成した。芳香環が機能部位のメソゲンとしてそしてアルキレン鎖が構造部位のフレキシブルスペーサーとして作用する高分子液晶の芳香族ポリエステルおよびその低分子モデル化合物を合成した。これらの液晶の固体構造を固定高分解能CP/MAS【^(13)C】NMRで調べたところ、低温溶液重合で得られた芳香族ポリエステル中では、芳香環に結合したアルコキシ基は一定の方向に固定されていることが見出され、今後の材料設計の指針を与えた。
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