研究課題/領域番号 |
59440013
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
塚本 良則 農工大, 農学部, 教授 (60014924)
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研究分担者 |
太田 猛彦 東京農工大学, 農学部, 助教授 (50134797)
生原 喜久雄 東京農工大学, 農学部, 助教授 (00014960)
岡 和夫 東京農工大学, 農学部, 助教授 (70126291)
相場 芳憲 東京農工大学, 農学部, 教授 (00014944)
丹下 勲 東京農工大学, 農学部, 教授 (90012062)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1985年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1984年度: 8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
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キーワード | 水資源 / 人工林施業 / 降雨遮断 / 斜面雨水流 / 養分循環 / 水質 / 水源かん養機能 / 森林 / 施業 / 雨水流出 / 水資源確保 |
研究概要 |
4つのテーマにつき研究を行うことにより標記研究課題の目的が達成されるように研究計画を作った。研究結果を概述する。 1.森林斜面上での地形。土壌特性と雨水流出過程に関する研究:自然林地斜面上で降雨の鉛直侵透を水理水頭プロファイル図で、斜面全体の水の動きを等サクシヨン線図で解析し、表層土厚と基盤地質の鉛直侵透に与える影響及び飽和側方流の実態を解析した。Richards式を用いて森林の蒸発散が斜面流出に与える影響をシュミレーションにより解析した。2.森林の保育・伐採が林地の水循環に与える影響に関する研究:樹木樹冠の降雨遮断メカニズムを解明するため、単葉の貯留メカニズムを秤量法で、単木の貯留メカニズムを釣り下げ秤量法で、林分の貯留メカニズを地表全面を被覆する水収支法で、それぞれ測定・解析した。世界の森林伐採小流域試験地のデータを熱収支で整理し、森林伐採の河川流出への影響を解析した。3.森林の保育作業が流出水の水質に与える影響に関する研究:スギ、ヒノキ林の保育作業が養分循環、地力・水質に与える影響を小流域実験のデータをもとに解析した。皆伐の影響の強い、植栽後1〜3年間を除くと渓流からの流出養分量は流出量との間に高い相関がある。古生層では植栽木へのMgの吸収がうまくなされていないことと、Kは他の塩基に比較して循環系のなかで回転が速いことが指適できる。流域からの流出養分量は流出量の量に支配されるので、間伐、技打ち等は養分流亡に大きい影響を与えることになる。4.水質源確保に望ましい森林施業法に関する研究:森林の水源かん養機能の理論的根據につき考察を加えた。森林土壌の発達段階により斜面を3タイプに分類し、各タイプにおいて森林施業のあり方につき検討した。最後に水資源・国土保全から最も望ましい森林施業である複層林施業を日出雲林業を事例研究として長伐期施業から解析した。
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