研究課題/領域番号 |
59440027
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
加藤 隆一 慶応大, 医学部, 教授 (40112685)
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研究分担者 |
安盛 俊雄 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (70182350)
永田 清 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (80189133)
山添 康 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (00112699)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
20,000千円 (直接経費: 20,000千円)
1986年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1985年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1984年度: 12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
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キーワード | 性特異性チトクロムP-450 / P-450-male / P-450-female / 成長ホルモン / エストロジェン / アンドロジェン / 薬物代謝酵素 / テストステロン水酸化 / チトクロムP-450 / 雌雄固有 / 脳下垂体 / アミノ酸セクエンス |
研究概要 |
雌雄特異性チトクロムP-450:P-450-maleおよびP-450-femaleの生後発達ならびにホルモンによる調節機構につき、薬物代謝酵素およびテストステロン水酸化活性との関連において検討した。 生後20日まではP-450-maleおよびP-450-femaleは検出されず、それ以後オスにはP-450-maleが性成熟と共に出現し、メスにはP-450-femaleが出現した。一方、老令(24ケ月)ラットではオスではP-450-maleが消失し、P-450-femaleが出現した。メスではP-450-femaleはほとんど変化しなかった。 脳下垂体を切除するとオスのラットではP-450-maleが半滅し、メスのラットではP-450-femaleが消失し、P-450-maleがわずかに出現した。脳下垂体切除ラットに成長ホルモンを1日2回皮下投与すると、P-450-maleレベルは完全に回復し、一方、持続注入するとP-450-maleが消失し、P-450-femaleの完全発現が認められた。 上述の実験条件では、テストステロン16α-水酸化活性はP-450-maleとよく相関して変動し、ベンズピレン水酸化活性の変動にも比較的高い相関性が認められ、代謝活性のP-450依存性を推定することが可能となった。 さらにテストステロン6β-水酸化を触媒する新しい性特異性チトクロムP-450,P-450-6β-IおよびP-450-6β-IIの変動につき検討し、P-450-maleと異なり脳下垂体により抑制的に調節されており、生後発達パターンも異なっていることも明らかにした。 糖尿病ラット、モルヒネまたはレゼルピン投与ラットにおいてオスではP-450-maleは著しく減少し、メスではP-450-femaleは減少しないが、P-450-maleのわずかな出現を見た。
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