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B細胞分化因子,及びその受容体の分子構造の決定とその機能発現

研究課題

研究課題/領域番号 59440035
研究種目

一般研究(A)

配分区分補助金
研究分野 免疫学
研究機関大阪大学

研究代表者

浜岡 利之  大阪大学, 医, 教授 (60028529)

研究期間 (年度) 1984 – 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
19,500千円 (直接経費: 19,500千円)
1985年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1984年度: 13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
キーワードT細胞融合株 / B細胞分化因子 / 分化因子受容体 / 糖鎖構造 / 単クローン性抗体
研究概要

1)B151K12T細胞融合株より産生される2種類のB細胞分化因子(B151-TRF1及びB151-TRF2)の分子性状:抗原で活性化されたB細胞に作用し、抗体産生への増殖分化を誘導するB151-TRF1はゲル瀘過での分子量30K,SDS-PAGEでの分子量19Kで分子上にシアル酸及びN-acetylqalactosamine(GalNAc)を有する疎水性の糖蛋白である。等電点4.9〜5.1を示す56℃,30分の熱処理に安定な物質である。一方、抗原非感作B細胞に作用し多クローン性B細胞分化を誘導するB151-TRF2は、ゲル瀘過での分子量約30Kの糖鎖の検出されない蛋白質で等電点は4.3〜4.5の熱処理により失活する B151-TRF1より更に強い疎水性を示す物質である。興味ある事にB151-TRF2はGlcNAc鎖に親和性を有する事が示された。
2)B細胞上のB151-TRF1受容体の発現がX-染色体連鎖遺伝子の支配を受け且つこの発現に特異的欠損がみられる(DBA/2Ha×BALB/c)【F_1】雄マウスに親のBALB/cのB151-TRF1陽性B細胞を免疫して作成したB151-TRF1に特異性を示す単クローン性抗体を用いて、B151-TRF1受容体はmannoseを含む糖蛋白で60Kの糖蛋白がS-S結合で会合した分子量120Kのhomodimer構造をとる事が示された。一方、B151-TRF2受容体は、B細胞の酵素処理後のB151-TRF2活性吸収能の検討より、末端にN-acetylglucosamine(GlcNAc)を有する糖蛋白である事が示唆された。CBA/N及びDBA/2HaマウスはいずれもX染色体に連鎖したB細胞機能欠損を有するが、興味ある事にDBA/2HaB細胞はB151-TRF1受容体を選択的に欠損しているのに対して、CBA/NB細胞はB151-TRF1及びB151-TRF2受容体を正常B細胞と同様に発現しているにも拘らず、両TRFに低応答性を示す事が明らかにされた。
3)B151-TRF1とその受容体との相互作用は、受容体がB151-TRF1分子上のGalNAc鎖を認識する事により、もたらされる事が示唆された。一方B151-TRF2はB151-TRF2受答体上の末端GlcNAc鎖を認識する事が活性発現に重要な役割を果たす事が示された。

報告書

(1件)
  • 1985 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] Contemporary Topics in Molecular Immunology. 10. (1985)

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      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] J.Immunol.134. (1985)

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      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Lymphokine Research. 4. (1985)

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      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] J.Immunol.135. (1985)

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      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ann.Rev.Immunol.4. (1986)

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      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Contemporary Topics in Molecular Immunology. 10. (1985)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
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      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] J. Immunol.134. (1985)

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      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Lymphokine Research. 4. (1985)

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      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] J. Immunol.125. (1985)

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      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ann. Rev. Immunol.4. (1986)

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    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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