研究課題/領域番号 |
59440039
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岡 博 東大, 医学部, 教授 (10010258)
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研究分担者 |
佐藤 譲 東京大学, 医学部, 医員
尾形 逸郎 東京大学, 医学部, 医員 (80169169)
岡 裕爾 東京大学, 医学部, 助手 (20160658)
太田 裕彦 東京大学, 医学部, 助手 (60124666)
藤原 研司 東京大学, 医学部, 講師 (80101088)
SATO Yuzuru Tokyo University, Faculty of Medicine,
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
30,500千円 (直接経費: 30,500千円)
1986年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1985年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1984年度: 26,000千円 (直接経費: 26,000千円)
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キーワード | 急性肝不全 / 肝再生 / グルカゴン・インスリン療法 / 血漿交換 / 抗トロンビン【III】 / オルニチンデカルボキシラーゼ / 上皮成長因子 / プロスタグランヂン誘導体 / 肝障害 / 交換輸血 / 血管内凝固 / アンチトロンビン【III】 / インスリン・グルカゴン療法 |
研究概要 |
1.急性肝不全(劇症肝炎)には、肝細胞障害進展時期の異なったものが混在している。脳症発現の機序は、肝機能低下のみには依らない。また、肝血管内凝固がおこり肝障害増悪因子となり得るが、その成立には類洞壁細胞の変化が必須条件と推定された。 2.グルカゴン・インスリン療法は、肝再生および機能回復促進作用を有し、急性肝不全治療に有効であるが限界がある。薬剤性急性肝不全では、本療法開始時期に注意を要すると思われた。 3.血漿交換,交換輸血療法は、肝機能回復に有効であるが、病態により異なる。SGPT値高値のものがより良い適応と推定された。 4.坑トロンビン【III】は肝血管内凝固の治療に有効である。 5.肝オルニチンデカルボキシラーゼは肝再生過程に重要で、これを用いた細胞周期【G_1】初期に作用する因子の検出法を確立した。 6.ラットの上皮成長因子を精製し、その測定系を確立した。 7.新たな肝障害進展防止剤として、プロスタグランヂン誘導体を得た。 以上から、急性肝不全の治療を確立するには、従来一律に扱われてきた病態を充分に分析し、現在の治療法でも的確に施行することが重要であると考えられた。また、新しい治療法開発へ向けて基礎となる若干の成果が得られた。
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