研究課題/領域番号 |
59440046
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
矢田 純一 医科歯科大, 医学部, 教授 (60057502)
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研究分担者 |
下沢 和彦 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (70154317)
大川 洋二 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (90160431)
稲田 誠 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (20151582)
松岡 芳子 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (90134676)
椛沢 靖弘 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (40014279)
SHIMOZAWA Kazuhiko Tokyo Medical and DEntal University, Faculty of Medicine
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1985年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1984年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
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キーワード | 免疫不全症 / 自己免疫病 / サプレッサーT細胞 / ハイブリドーマ / サイログロブリン抗体 / アセチルコリンレセプター抗体 / 免疫調節 / 自己抗体 / 慢性甲状腺炎 / 重症筋無力症 / ヘルパーT細胞 / T細胞抗原 |
研究概要 |
免疫異常症の発症機序を免疫調節機構の障害という立場から解析する目的でヒトリンパ球のin vitroでの実験システムを用い、ヒトにおける免疫調節機構の解明、免疫系の分化過程の検討を行い、さらに免疫不全症、自己免疫病での異常の内容について分析した。 1.特異抗原刺激によるヒトリンパ球からの特異抗体産生をみるin vitro実験系を確立した。卵白アルブミン、破傷風毒素などの外来抗原及びサイログロブリン、アセチルコリンレセプターなどの自己抗原を用い、それが十分機能することを確認した。 2.抗体産生制御のために少なくとも2種類のT細胞の相互作用が必用であること、この間サプレッサーT細胞から抗原特異的抑制因子と非特異的抑制因子とが産生されることを明らかにした。 3.健康人T細胞中には慢性甲状腺炎、重症筋無力症患者リンパ球からの抗サイログロブリン抗体、抗アセチルコリンレセプター抗体産生を抑制するサプレッサーT細胞が存在するが、患者ではそれが欠けていることを明らかにした。 4.自己抗原であるサイログロブリン過量で刺激した健康人T細胞とT細胞白血病細胞培養株とを細胞融合ハイブリドーマを作製しクローン化したところ、抗サイログロブリン抗体を特異的に抑制する液性因子を産生するクローンがえられた。ヒト自己抗体産生を抑えるサプレッサーT細胞クローンの樹立は世界でも始めてである。5.アルファ胎児蛋白と癌患者血清中にサプレッサーT細胞を誘導することにより免疫不全をもたらす物質が存在するのを証明した。 6.低〓グロブリン血症で、通常のB細胞と別系列と考えられるLeu1抗原保持B細胞が異常に増加しているものがあることを発見した。 7.細胞内IgM、CD3抗原をフローサイトメトリーで検出する方法を確立し、ヒトリンパ球の分化段階をより細かく分析できる方法論を確立した。
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