研究課題/領域番号 |
59440075
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
馬島 昭生 名古屋市立大学, 医, 教授 (00079972)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1985年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1984年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | OchratoxinA / 視神経乳頭形成異常 / 硝子体形成異常 / Marfan症候群 / Peters'anomaly / 小眼球症 |
研究概要 |
1.基礎的研究 妊娠7日目のJcl:ICRマウスの腹腔内にochratoxinAを2mgまたは3mg/kg投与し、胎仔および自然分娩した出生仔について外表観察を行い、芽部は連続切片標本を作製し組織学的に観察した。 1)視神経乳頭部形成異常 生後2週または4週まで生存した出生仔について検討した。胎生期に認められた眼杯内板の視神経鞘内への陥入は生後でも観察されたが、陥入した眼杯内板は胎生期のものに比べて細胞密度が減少し萎縮していた。乳頭中心部に第一次硝子体に関連した遺残組織、視神経乳頭小窩と考えられる陥凹などをはじめ種々の程度の視神経乳頭部の形成異常を認めた。 2)硝子体の発生と形成異常 胎生9日から18日までの正常胎仔および妊婦10日から18日までのochratoxinA投与胎仔について観察した。その結果、硝子体中の間葉組織は、眼杯の形成につれて眼杯周囲から侵入したものであり、間葉組織が過剰に侵入すると、眼杯内板との異常接着や水晶体などとの相互関係により、さまざまな硝子体形成異常が成立し、これが第一次硝子体過形成の一因となりうることを証明できた。 2.臨床的研究 1)マルファン症候群の一家系例について4例7眼の水晶体摘出術を行い、この常染色体優性の中胚葉異常に対して遺伝学的に検討した。 2)Peters' anomalyおよびその類似例を集め、一部組織学的検索を含めて発生機序について検討した。 3)引続き小眼球を集め、先に発表した「小眼球の発生学的分類(馬嶋)」に従って、発生原因・機序の解明を行っている。
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