研究課題/領域番号 |
59440079
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
小林 千尋 (1986) 医科歯科大, 歯学部, 講師 (80126226)
村井 正昭 (1984-1985) 東京医科歯科大学, 歯, 助手 (80157734)
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研究分担者 |
青木 豊明 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (90167792)
砂田 今男 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (50005013)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
12,200千円 (直接経費: 12,200千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1985年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1984年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
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キーワード | 無菌ラット / コンポジットレジン / 細菌内毒素 / 髄床疸穿孔 / インプラント;熱刺激 / 骨様象牙質 / 脱臼 / 歯科充填材・薬物 / 歯髄・根尖歯周組織 |
研究概要 |
1.コンポジットレジンの歯髄に対する為害作用を調べるため、無菌ラットの露出歯髄にコンポジットレジンを直接貼付して検討したところ、露出歯髄をそのまま放置した場合に比べ、炎症性細胞浸潤が若干強く認められ、循環障害も強めで長びく傾向がみられた。 2.細菌内毒素の根尖歯周組織に対する影響を調べるため、無菌ラット臼歯歯髄を抜髄後、根管内に内毒素を役与して反応を観察したところ、破骨細胞による根尖周囲歯槽骨の吸収が起きた。しかし、術後期間の経過とともに、根尖孔を結合組織で閉鎖するような傾向が認められ、歯槽骨は次第に修復された。 3.無菌ラットを用いて髄床疸穿孔の処置に関する研究を行った。その結果、炎症反応は、無貼付のコントロール群とアマルガム群で弱く、Ca【(OH)_2】群、ハイドロキシアパタイト群、ユージノールセメント群で強かった。穿孔部を石灰化物でおおえる可能性を示したのは、コントロール群とハイドロキシアパタイト群のみであった。 4.サファイアテーパーピンを用い、インプラントの根尖歯周組織に対する影響を、普通飼育ラットを用いて調べたところ、感染の影響が大きく、正しい評価を下すことができなかった。現在、無菌ラットを用いて実験を続行中である。 5.無菌的な歯髄炎、および根尖性歯周炎を作る目的で実験を行い、以下の結果を得た。(1)熱刺激を普通飼育ラット臼歯咬合面より加えると、歯髄は壊死に陥いるが、好中球の浸潤をみることもなく、骨様象牙質で置換され、根尖部に炎症を惹起させることはできなかった。(2)普通飼育および無菌ラット臼歯を脱臼させると、循環障害が起こり、歯髄は骨様象牙質で置換された。また、歯根の外部吸収が、無菌ラットの場合も含めて高頻度で認められ、外力による歯根膜の損傷がその原因として示唆された。
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