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遺伝子導入による実験動物の開発

研究課題

研究課題/領域番号 59442001
研究種目

一般研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験動物学
研究機関(財)実験動物中央研究所

研究代表者

野村 達次  (財)実験動物中央研究所, その他, その他 (10072399)

研究期間 (年度) 1984 – 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
1985年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1984年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
キーワードヒト疾患モデル / トランスジェニックマウス / DNA注入 / HLA / レニン / アンギオテンシノーゲン / ミエリン塩基性タンパク貭
研究概要

ヒト疾患のモデル動物を開発する方法の一つとして、発生工学的手法による外来遺伝子DNAの受精卵への導入がある。受精卵の前核に注入されたDNAは、マウスの染色体に組み込まれ、発生過程を経て導入外来遺伝子DNAをもつ個体の全細胞に分布するようになる。このようなマウスをトランスジェニックマウスという。本研究はヒト疾患と深い関連のある、ヒト主要組織適合抗原(HLA)遺伝子DNAをはじめ、血圧調節系、オンコジーン、免疫系、神経系などの疾患関連遺伝子DNAを注入し、トランスジェニックマウスを作出し、その性貭を解析することを目的とする。
作出したトランスジェニックマウスは次の通りである。HLA4匹、レニン-アンギオテンシノーゲン37匹、成長ホルモン6匹、オンコジーン2匹、チトクロームP450 6匹、インターロイキン2および同レセプター3匹、ミエリン塩基性タンパク貭17匹の合計75匹であった。導入遺伝子の発現はレニンおよびアンギオテンシノーゲンのmRNAでみられ、現在タンパク貭が産出されているかどうかの解析を行なっている。またミエリン塩基性タンパク貭遺伝子の発現は、予想より大きなRNAの発現がみられ、抗原性でみる限りタンパク貭の産生は1%以下であった。他の遺伝子の発現は、現在それぞれの子孫が得られ、これら子孫を用いて解析が行われている。以上の結果、種々の遺伝子がマウス染色体にほぼ同じ効率で組み込まれ、子孫へ伝達されることが解かった。遺伝子DNAの構造が適切であれば導入されたトランスジェニックマウスで発現され、ヒト遺伝子の機能がマウスの個体を用いて解析でき、実験動物の新しい展開の可能性が示された。
研究成果報告書は、現在印刷中であり、4月末日までに提出する予定である。

報告書

(1件)
  • 1985 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Developmental Biology. 105. 221-226 (1984)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Development Growth and Differentiation. 27(6). 737-744 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Developmental Biology. 105. 221-226 (1984)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Development Growth and Differentiation. 27(6). 737-744 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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