研究課題/領域番号 |
59450008
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
美学
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
裾分 一弘 学習院大, 文学部, 教授 (50080370)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1985年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1984年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | レオナルド / イタリア・ルネサンス美術史 / 「絵画論」 / ウルビーノ稿本 / 手稿 / フランチェスコ・メルツィ / ミラノ / 教皇図書館 / アルベルティ |
研究概要 |
本研究は、レオナルドのリテラルな遺産である「絵画論」(ウルビーノ稿本、以下稿本と呼ぶ)についての総括的な研究である。即ち、申請者のかつての「ウルビーノ稿本第1・2部に関する研究」をふまえて、第3部以下第8部までの、絵画技法を扱う部分を、写本や各種翻訳を参照しながら、逐一読み上げて行き、最終的には稿本の信憑性、したがって西洋美術史上に於ける稿本の意味を確かめることを目的としている。 稿本は決して読み易い資料ではない。全体は15-6世紀のトスカナ話のマヌスクリプトからの写本であり、筆写生は16世紀のロンバルディア生まれの画家フランチェスコ・メルツィと考えられている。 1.本研究の初年度である昭和59年度では、諸写本と数種の翻訳をたよりに、ウルビーノ稿本の全体を通読することから初め、 2.第2年次の昭和60年度では、昭和59年度において理解し得なかった箇所を重ねて精査・検討し、類似の用語を収集し、全体を読み返す作業を進め、 3.第3年次である昭和61年度では、理解しかねて残された箇所を再吟味すると共に、稿本に添えられている挿図の分類・整理、また今日に伝えられている原手稿と照合可能な60点についての比較・検討を行うことが出来た。 以上の研究成果のうち、すでに論文の形で発表済みの数篇のほか、昭和62年秋の国際学会での講演、また「ウルビ-ノ稿本の挿図研究」なる小論文が準備されている。
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