研究課題/領域番号 |
59450036
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
浜田 陽太郎 立大, 文学部, 教授 (10062457)
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研究分担者 |
松平 信久 立教大学, 文学部, 教授 (70097228)
中野 光 立教大学, 文学部, 教授 (90100453)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1986年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1985年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1984年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 児童文化財 / 少年倶楽部 / 価値観形成 / 文化環境 / 昭和前期 |
研究概要 |
1.これまで行なって来た面接調査にもとづいて、読者の側,及び編集者の側からみた『少年倶楽部』の特質とその歴史的意義について検討しまとめをおこなった。 2.同じくこれまで行なって来た質問紙調査の結果を検討し、昭和初期から中期にかけての『少年倶楽部』の読者の読書の実態と形態,印象に残った作品のジャンルとその内容,後に与えた影響等について分析した。 3.上記1・2の結果、同誌の普及度,浸透度が予想以上に大きいこと、そしてその影響は従来同誌に対して言われて来た"低俗な娯楽性と反動的・軍国的な教化性"という性格とはかなり異なった、より教養的であり、国際協調的な側面を持つものであったということが言えそうである。従って大正期から昭和期にかけての児童文化財の性格を大衆的対童心主義的という二つのカテゴリーによって単純に対比し分類することにはかなりの問題があり、実際の作品や具体的影響を勘案しながら再検討する必要があると思われる。 4.これらの成果にもとずき当時の社会・教育的情勢の中での同誌の位置づけと役割、他の児童文芸雑誌との性格の相異等について討論・検討を行なった。 5.『少年倶楽部』の小説・読物類についての内容分析の方法の開発を試みたが、膨大な内容に関する網羅的な枠組みを生み出すことには終に成功せず、限定された部分の内容に関して、登場人物の特徴,主要テーマの分類,などを試みるに止まった。この点に関しては、尚、持続的な検討を読けたいと考えている。 6.以上の成果にもとづいて研究報告書を作製した。
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