研究課題/領域番号 |
59450057
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会法学
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
秋田 成就 法政大学, 社会学部, 教授 (00060939)
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研究分担者 |
樋口 富雄 神戸商船大学, 商船学部, 教授 (70165091)
諏訪 康雄 法政大学, 社会学部, 教授 (00139388)
大山 博 法政大学, 社会学部, 教授 (40105846)
嶺 学 法政大学, 社会学部, 教授 (60061040)
高藤 昭 法政大学, 社会学部, 教授 (10097149)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1985年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1984年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 国際労働機関 / ILO / ILO条約 / 国際条約の監視 / 国際労働基準 / 労働時間立法 / 結社の自由 / 国際社会保障法 |
研究概要 |
この研究は、ILOが創立以来60余年にわたる活動を通じて形成してきた国際労働基準および基本政策について、主要部門ごとに、その内容と展開、背景などを明らかにするとともに、日本における関係法令との関連について検討することを目指すものであった。これは、日本においては従来、労働運動の側が、その要求を実現するために便宜的にILO条約を援用してきたことにみられるような部分的理解や、ILO条約・勧告をあまりに絶対化する態度があったが、より客観的に、また体系的に検討することを意味している。このような研究方針にもとづいて作業し、いちおう所期の目的を達することができたと考えている。ただし、ILO条約・勧告が多方面にわたるため、次の主題に限らざるを得なかった。すなわち、 労働時間、雇用保障、職業リハビリテーション、女性労働、安全衛生・労働環境、労使関係、社会保障 である。わが国の課題と関わってなお重要と思われる分野もあるが、主要な分野はカバーできた。 日本との関連については、従来とかく条約批准、未批准の事項別対比のようなことに関心が集中しがちであったが。本研究では、ILO条約・勧告をできうる限り相対化し、その変遷や、各種の国別政策態度の相違に着目しつつ、日本の状況や、日本の対応について検討した。女性労働の部分では、ILOの基本的考え方が、世界的動向を反映しつつ変化がみられるし、労働時間や労使関係についても、従来の、ILOの尺度をたんに日本に当てはめる分析を一歩出ることを心掛けた。 以上の各部門ごとの検討のほかに、総論的なものとして、最近のILOレベルでの基準設定と運用をめぐる根本的問題を解明するとともに、労使リーダーの見解も調査した。
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