配分額 *注記 |
7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1985年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1984年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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研究概要 |
本研究で得られた成果の概要を各年度ごとにまとめると以下のようになる。 〔昭和59年度〕 1.強制レイリー散乱法による液体の温度伝導率測定装置を製作し、その機能と測定原理の確認を行なった。 2.各種の測定誤差要因(試料層厚さ,容器壁厚さ,染料濃度)の実験的検討を、従来のデータの良くそろっているトルエンを用いて行なった。 〔昭和60年度〕 1.測定装置の精度の向上および適用範囲の拡大を目指して次のような改良検討を行なった。(1)コンピュータによるオンライン計測,(2)CCDによる格子間隔測定,(3)加熱時間の延長。 2.強制レイリー散乱法の各種液体への適用を確認するために次のような物質についての測定を行なった。(1)有機液体(トルエン,ヘキサン,ヘプタン,メタノール),(2)水,(3)液晶。 〔昭和61年度〕 1.各種誤差要因を理論的に解析し、実験との比較を行なった。考慮した誤差要因は、(1)試料容器壁の影響,(2)試料に添加する染料の影響,(3)加熱領域が有限でかつ加熱光強度がガウス分布している影響,(4)初期加熱時間が有限である影響,(5)試料厚みが回折効率に与える影響である。 2.高温の溶融塩に適用できるように装置の改良を行ない、また溶融塩用の染料の選択のための着色実験を行なった。 3.溶融塩の測定を試み、NaNO3は約330℃、KClについては約1000℃までの測定を行なうことができた。その結果KClでは過去の測定値が、2〜3倍も大きいことが明らかとなり、この方法の高温流体への適用性が広げられた。
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