研究課題/領域番号 |
59460138
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
コンクリート工学・土木材料・施工
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
川村 満紀 金沢大, 工学部, 教授 (20019730)
|
研究分担者 |
竹本 邦夫 金沢大学, 工学部, 助手 (20126593)
枷場 重正 石川工業高等専門学校, 校長 (30019690)
|
研究期間 (年度) |
1984 – 1986
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1986年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1985年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1984年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
|
キーワード | アルカリ・シリカ膨張 / 抑制法 / ポゾラン / 反応性骨材 / 細孔溶液 / アルカリ濃度 |
研究概要 |
1ポゾラン及び反応性骨材の種類、アルカリ量、ポゾランの添加量によってアルカリ・シリカ膨張抑制効果が異るとともに、その膨張抑制機構も変化し統一的には説明できないが、ポゾランのアルカリ・シリカ膨張抑制効果は、セメントに対する稀釈効果というよりポゾランの物理化学的効果がより大きいことが確認できた。2本邦産のフライアッシュ及び高炉スラグのアルカリ・シリカ膨張抑制効果はその種類によって異るが、Beltaneオパールのような高反応性骨材を用いた場合でもモルタル内部又は外部からのアルカリ侵入の有無にかかわらず、ほとんどのフライアッシュにおいて置換率25%以上であれば十分な抑制効果を示す。一方、高炉スラグを置換率60%以上で用いれば完全に膨張を防止できる。さらに、各混和材のアルカリ含有量の少ないもの程抑制効果が大きくなり、フライアッシュ及び高炉スラグのアルカリ・シリカ膨張抑制効果に影響を及ぼす要因は、反応性骨材の種類及び配合等によって異るが、モルタルの細孔溶液中の水酸化アルカリ濃度との相関性が各々大きい。 32,3の鉱物混和材においては、細孔溶液のアルカリイオン濃度に及ぼす影響は混和材によって異り、各鉱物混和材によるアルカリ・シリカ膨張抑制効果をそれらを使用したモルタル中の細孔溶液の水酸化アルカリ濃度の低減割合によって種別にかかわらず統一的に予測することが不可能な場合もあることがわかった。 4アルカリ・シリカ膨張を抑制するためポゾラン材料として注目されているシリカフュームを少量添加すると、モルタルの膨張量が2〜3倍に増大する特異な現象は、シリカフューム添加モルタル中で形成されるゲルの軟化が遅れることに起因する。
|