研究課題/領域番号 |
59460139
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎・土質工学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
柳沢 栄司 東北大, 工学部, 教授 (10005324)
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研究分担者 |
新関 茂 東北大学, 工学部, 助手 (30005524)
神山 真 東北工業大学, 助教授 (50085461)
TOBITA Yoshio Lecturer, Hachinohe Institute of Technology (40124606)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
1986年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1985年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1984年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
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キーワード | アレー観測 / 表面波 / 実体波 / 間隙水圧 / 砂地盤 / 異方性 / 液状化 |
研究概要 |
高密度アレー観測による地震および間隙水圧の現位置討測は、昭和59年10月に開始され、昭和60年5月および8月に、また、最近では昭和61年1月および2月に完全な記録を得た。こゝでは昭和60年8月の速度および間隙水圧の記録を利用して波動成分の解析を行ない、表面波が鉛直面に対しては位相遅れ無しに伝播する性質を利用して表面波を分離する手法を開発した。この方法によって分離した表面波(この場合ラブ波)を用いて地盤の応力およびひずみの分布を求めた。この結果によれば表面波は比較的周期の長い波動成分よりなり、間隙水圧のスペクトルにおける卓越周期とは異なることが知られた。このため、波動を実体波と考えると、初期の間隙水圧の短周期の変動はP波成分によるものであり、その後の過剰間隙水圧成分はS波によるものであることを確めた。S波入力を仮定し、有効応力径路法による地盤の地震応答解析を行った結果、実測値と計算値の間に比較的よい対応が得られた。多次元応答解析プログラムも開発したが、間隙水圧の挙動を正確に表現するまでには到っていない。 一方、中空ねじりせん断試験機については、中間主応力一定の試験が可能となったので、砂の固有異方性および誘導異方性が応力ひずみ関係にどのような影響を与えるかについて実験的に検討した。多次元応力状態での繰返し載荷時の砂の変形挙動については、異方硬化理論に基づく構成式を考え、その数値解析例によりモデルの妥当性を検討した。この結果、実験的にも理論的にもある程度の成果は得たが、今後更に詳細な検討を行う必要がある。多次元応力下での有効応力による地震応答解析プログラムは、上記の研究の進行にあわせて改良を重ねる予定である。
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