研究課題/領域番号 |
59460143
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
室田 明 阪大, 工学部, 教授 (50028924)
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研究分担者 |
道奥 康治 大阪大学, 工学部, 助手 (40127303)
中辻 啓二 大阪大学, 工学部, 助教授 (10029324)
村岡 浩爾 国立公害研究所, 水質土壌環境部, 部長 (90029017)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1984年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 密度流 / 水温成層 / 水質混合 / 数値解析 / 内部波 / 現地観測 / 湖沼 / 貯水池 |
研究概要 |
室田・道奥は、まず浅水域・深水域間の水平熱輸送量を評価するために二次元水槽を用いて水理模型実験を行い、浅水部-深水部間の熱フラックスの定量的評価を行った。次年度には複雑な平面地形を有する閉鎖水域に風応力が作用した場合の躍層界面での内部振動現象を理論的に解析し、水理模型実験によって理論の妥当性を検証した。また、地形条件によっては支配的な水質混合の要因となり得る風の応力が作用する場合の成層挙動を明らかにする目的で振動格子による機械的擾乱と熱的擾乱が複合作用する場合の連行過程について実験的に検討した。 村岡は中禅寺湖の水温観測を湖岸付近で重点的に行い、風応力の作用にともなう内部界面波の遡上ならびに内部砕波による混合の実態を調査し、湖岸付近ではブルント・バイサラ周期の2〜3倍の周波数をもつ変動成分が存在すること等を明らかにした。また内部波動に関する理論解析を行い、斜面上を遡上する内部界面波の砕波限界条件等を明らかにした。これらは湖岸での水温時系列特性の評価、砕波による境界混合量の推算に反映される。 中辻はR-Ε乱流モデルを二次元表層放流密度流の解析へ適用し、下流端境界の存在による鉛直循環の発生等,水理実験において観測される諸現象を再現することに成功した。次に積分モデルの定定式化に基づく放流水(河口流出,温排水)の解析を行い積分解法の適用限界を明らかにした。一方、二次元数値モデルは三次元数値モデルへと拡張され、ケーススタディとして下水処理場沿岸水域の潮流解析、大阪湾への淀川流出現象の数値解析を行った。計算結果はランドサットによる熱映像データと対比され、本数値解法の有為性が実証された。 以上の各研究成果は室田によって総括され、最終報告書としてはまとめられた。
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