研究課題/領域番号 |
59460167
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
金属物性
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
浅野 滋 (1985) 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (10024267)
石井 謙一郎 名古屋工業大学, 工学部, 教授
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研究分担者 |
山田 正明 名古屋工業大学, 工学部, 助手 (30024342)
田中 一英 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (00024232)
石井 謙一郎 名古屋工業大学, 工学部, 名誉教授 (20024135)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
1985年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1984年度: 7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
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キーワード | 内部摩擦 / 振幅依存性 / 振動数依存性 / 強制振動法 / 転位 / 緩和 / スネークピーク / 水素ピーク |
研究概要 |
金属材料の内部摩擦は、従来からその温度依存性がよく研究されてきたが、これには研究方法として、多くの欠点や限界が存在する。そこで本研究では、内部摩擦の振幅依存性と振動数依存性を取上げて、現象論の立場から原理的可能性を明らかにし、従来の研究方法の限界を克服することを試みた。得られた研究成果は、以下のように二つの論理結果と一つの実験結果からなる。 1.内部摩擦の振幅依存性の測定において、試料の均質性が期待できないような一般的場合に対して、内部摩擦の実測値と材料の物理特性との間の理論的関係を明らかにした。その結果、内部摩擦の実測値は、材料の物理特性に支配されるだけでなく、測定条件の影響も強く受けることを示した。 2.金属中の転位運動にもとづく内部摩擦に対して、その振幅依存性と振動数依存性を表す一般理論を提示し、従来の理論に含まれる原理上の問題点と限界を明らかにした。その結果、低温高振動数の場合と高温低振動数の場合とで、内部摩擦の機構および理論表現が大きく異なることを示した。 3.強制振動法による内部摩擦測定装置を設計し、従来はあまり研究されていない振動数依存性の実測を可能にし、室温以下の低温領域で測定を実施した。その結果、鉄の炭素スネークピークとインバー合金の水素緩和ピークを確認し、従来の温度依存性の実験データとは異なる領域の知見を得た。
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