配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1985年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1984年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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研究概要 |
酵素免疫測定法は免疫反応を解析し易い特徴を持つ。この特徴を応用した研究の成果を報告する。1.微生物の酵素免疫測定法に関する研究。種々の微生物,柑橘潰瘍病,虫菌菌,黄色ブドウ球菌,在郷軍人病菌,ナス科植物青枯水病菌,コレラ菌,植物病原菌フザリウムにつき、同菌種の異株を共通して測定できる高感度の酵素免疫測定法が開発出来た。2.特異抗体の作製研究。各種の抗癌剤、ピューロマイシン,3-N-(p-hydroxyphenyl)mitomjcin C,アクラシノマイシンA,クロモマイシンA-3,オリボマイシンやミスラマイシン等に対するそれぞれの高感度な酵素免疫測定法を開発した。また、コリスチンやセファレキシンの酵素免疫測定法を開発し、虹鱒や鶏にこれらの医薬品を投与した場合に、体内に残流する医薬品の検出と定量が出来た。3.特異抗体の性状解析研究。特異抗体ブラスチサンジンS抗体の精製法を詳細に検討し、その最適条件を確立した。この精製法でネオカルチノスタチンに対する特異抗体を精製し、この抗体に高感度で高精度な酵素免疫測定法を開発出来た。また、改良酵素標識法を利用して、人のIgGに対する高感度で高精度の酵素免疫測定法を開発した。特異抗体の抗原に対する結合定数を測定することは従来法では容易で無かったので、酵素免疫測定法を用いた簡便な新しい測定法を開発することが出来た。4.モノクローン抗体の作製研究。バイオマイシンに対する2種類のモノクローン抗体を作製し、その性状を詳しく解析した結果両抗体はバイオマイシン分子のみを確認し、担体蛋白質や蛋白とハプテンとの結合部を認識しないことが判明した。
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