研究課題/領域番号 |
59460203
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報学
|
研究機関 | 図書館情報大学 |
研究代表者 |
田畑 孝一 図情大, 図書館・情報学部, 教授 (50026085)
|
研究分担者 |
杉本 重雄 図書館情報大学, 図書館情報学部, 助教授 (40154489)
伊藤 潔 上智大学, 理工学部, 助教授 (00129785)
増永 良文 図書館情報大学, 図書館情報学部, 教授 (70006261)
|
研究期間 (年度) |
1984 – 1986
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1985年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1984年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
|
キーワード | Concurrent LISP / 協同処理 / 多様プログラムパラダイム / プログラミング環境 / 知識情報処理 / 並行処理 |
研究概要 |
プログラムの開発には対象となる問題に適したモデル化手法を用いることが重要である。しかし、問題はいろいろな性質の異なる部分問題から成ることが一般的で、部分問題毎に適したモデルの記述手法を用い、部分問題記述を統合して全体の問題に対する記述を得ることが望ましい。本研究においては、種々のモデルの記述に適合したプログラムパラダイムを提供するプログラミング環境を、我々が開発した並行処理記述言語Concurrent LISPに基づいて構築することを目指した研究・開発を行なった。 本研究では協同処理のプログラムパラダイムを次の3つに分けた。 ・プロセス指向型パラダイム:機能を表わすもの(プロセス)を処理実体とし、それらが共有変数およびメッセージを介してコミュニケーションを行なう。 ・オブジェクト指向型パラダイム:物を表すもの(オブジェクト)を処理実体とし、それらがメッセージを介してコミュニケーションを行なう。 ・環境指向型パラダイム:機能や物を表すものを処理実体とし、それらが環境(それを表す変数の値)を介してコミュニケーションを行なう。 本研究では、上の協同処理プログラムパラダイムと手続型,関数型,論理型といった計算規則記述のプログラムパラダイムを組合せることで対象問題に最適なプログラムパラダイムが得られることを提案した。 本研究においては、多様な協同処理プログラムパラダイムに基づく応用問題として、読書相談エキスパートシステムおよびイメージ情報による対話システムのための開発環境の研究を進めた。エキスパートシステムに代表される知識情報処理は、対象問題に様々な特徴が含まれるため、単一のプログラムパラダイムでは十分対応することができず、多様なパラダイムを提供するプログラミング環境が有効であると考えることができる。
|