配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1985年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1984年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
|
研究概要 |
1.目的 昭和59〜61年度にわたる研究の最終年度として、〔K・Rb・Mg・Ca・Sr・Ba〕の組合せ及び〔Ag・Cd・Cr・Cu・Ni・Pb・Tl・Zn〕の組合せについての同時分析法の完成と、その応用として、National Bureau of Standards,U.S.A.,通産省工業技術院地質調査所ならびに国立公害研究所等の調製になる岩鉱物や生態系試料標準物質の絶対分析を検討した。 2.結果 本法によれば上記各成分を【10^(-12)】ないし【10^(-15)】gの感度と、1%以内の誤差をもって分析できる。また供試料の量や使用薬品量を精密に検討した結果、使用薬品量を一定にし、質量分析條件を規格化すれば、供試量を変えたセットの分析によって標準添加法を加味することができ、分析確度を定量的に確認することができた。本法は試料調製、質量分析にそれぞれ一日を要する。 3.總括 【10^(-9)】〜【10^(-11)】gの超微量レベルの重金属,アルカリ,アルカリ土類等成分に対する絶体分析法にアプローチした。超クリーン実験室におけるクリーン分析法により標準物質を分析した結果、各成分について保証値よりは1桁多い有効数字を以て濃度を示すことができた。本法の結果は保証値に比較し一般に小さいが、それは保証値となった分析條件や分析室環境からの汚染のための分析値の分散によるものと考えられる。
|