研究課題/領域番号 |
59480026
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
育種学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高橋 成人 東北大, 農学研究所, 教授 (40005997)
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研究分担者 |
日向 康吉 東北大学, 農学部, 教授 (00005589)
菅 洋 東北大学, 農学研究所, 教授 (00124587)
佐藤 雅志 東北大学, 農学研究所, 助手 (40134043)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1985年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1984年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | イネ / 低温抵抗性 / インディカ / ジャポニカ / アイソザイム / 生態型 / プロリン |
研究概要 |
本年度は、前年度まで使用してきた東南アジアの代表的イネの生態型に加え、低温発芽性をもつ日本イネ10数系統および異なる緯度に生育する代表的な植物を低温ストレス耐性の比較のため用いた。 1.低温発芽性品種の探索とこれに関する遺伝子の集種 前年度確められた低温による好気呼吸系の抑制と嫌気呼吸系への転換に伴う毒性物質に対する耐性に関する知見に基づいて、低温発芽性品種を選択するための実験室的手法の開発を試みた。この手法と従来の低温発芽性検定法とを比較した結果、両者の間に高い相関のあることを確めた。 なお、選択された品種数系統間の交雜を行ない、低温発芽性に関与する遺伝子の集積を試みた。 2.発芽および芽生器官の低温耐性 本年度は、比較的安定性の高いエステラーゼアイソグイムに焦点を合わせ発芽期および幼苗期におけるザイモグラム・パターンを検討した。その結果低温により活性が強まるアイソザイムと逆に弱まるものとが発現され、かつ低温に安定なアイソザイムの存在が判明した。 3.生育緯度を異にする植物の低温ストレス反応。 植物の地下部に高・低温度ストレスを与え、プロリンの植物体内での変化を検討した。冷凉な気候に適した植物は、地下部・地上部とも温度が高まると共にプロリン含量が増加したが、暖かい気候に適した植物では減少した。一方、地下部の温度を短時間、高温から低温また逆に低温から高温に変化させたとき、植物の違いに拘らずプロリンが地上部・地下部とも増加した。したがって、植物は一般に短時間温度ストレスが加わると、プロリンが植物体内に集積することが推定された。
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