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圃場抵抗性品種の簡易選抜法開発に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 59480041
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 植物保護
研究機関九州大学

研究代表者

松山 宜明  九大, 農学部, 助教授 (40108676)

研究分担者 土屋 健一  九州大学, 農学部, 助手 (40150510)
脇本 哲  九州大学, 農学部, 教授 (30038286)
研究期間 (年度) 1984 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1986年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1985年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1984年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
キーワード圃場抵抗性 / イネいもち病 / 抗菌物質 / S-1 / 簡易検定法 / UV照射 / 加齢
研究概要

圃場抵抗性品種といわれるものの中には、親和性の程度の差によるものや、それ以外の原因即ち一種の回避性に基づくものなどが混在していると考えられ、メカニズムの解明にはそれらを区別して扱う必要が考えられる。本研研者は、圃場抵抗性のメカニズムの解明と簡易検定法の開発を目的に永年研究を行ってきた。その結果、少くとも標準品種群に関する限り、抵抗性程度と密接に相関する各種細胞壁物質含量や全N含量などの幾つかの指標を発見した。さらに、これらの指標について、その動向を最上葉について完全展開時から経時的に調べた結果、弱抵抗性品種の最上葉が、感染の成立しやすい葉展開直後の数日間、強抵抗性品種のそれよりも、より若い生理状態即ち罹病的状態にあることを明らかにした。この現象は加齢の指標としてよく用いられるRNA,タンパク質,クロロフィル含量の経時的変化からも伺うことが出来た。最近、UV照射により葉に生じる褐点の出現程度が、品種により明確に異なること、加齢が進んだ葉組織ほど激しいことを発見した。各種圃場抵抗性品種の葉にUVを照射した結果、弱品種の葉における、より若い生理状態が傍証的に証明された。無数に存在する圃場抵抗性品種が全てこのような機構によるとは限らないが、少くとも標準品種群については、出葉時の加齢の程度が抵抗性の程度と密接に係わっていると結論した。なお、UV照射法を簡易検定に利用出来るかどうかについては、さらに検討中であるが、少なくともひとつの手がかりは得られたものと考えている。なお、本研究において、感染時に形成される数種の抗菌性物質を発見し、単離精製に成功した。本物質群の一つは分子式【C_(20)】【H_(32)】【O_2】、分子量304であり、ジテルペン系新規化合物であることを明らかにした。本物質をS-1と命名し、その抵抗性への関与について現在検討中である。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 松山宣明,脇本哲: 日本植物病理学会報. 50. 379-382 (1984)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 松山宣明,脇本哲: 日本植物病理学会報. 51. 498-500 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 松山宣明,脇本哲: 日本植物病理学会報. 53. (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nobuaki MATSUYAMA and Satoshi WAKIMOTO: "On an antifungal substance mainly accumulated in lower rice leaves infected with rice blast fungus Pyricularia oryzae Cav." Ann. Phytopath. Soc. Japan.50. 379-382 (1984)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nobuaki MATSUYAMA and Satoshi WAKIMOTO: "Purification and characterization of anti-blast substance, S-1, formed mainly in blast-infected lower rice leaves" Ann. Phytopath. Soc. Japan. 51. 498-500 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nobuaki MATSUYAMA and Satoshi WAKIMOTO: "The production of anti-blast substances in blast-infected and UV-irradiated rice leaves" Ann. Phytopath. Soc. Japan. 53. (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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