研究課題/領域番号 |
59480079
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
畜産化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
川島 良治 京都大学, 農学部, 教授 (50026382)
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研究分担者 |
矢野 秀雄 京都大学, 農学部, 助教授 (20026587)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1984年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | 子牛の育成 / 骨成長 / 栄養水準 |
研究概要 |
1.子牛における血中成分と骨成分との関係:子牛を正常飼料と低栄養飼料とで育成し、血液中の各種成分含量と骨成長との関連について調査した。その結果血中Ca濃度と骨幅および皮質骨幅との間に、また血液中サイロキシン濃度と骨長の間に有意な相関を認めたが、これらの成分の飼料等の影響を受け易く、血中成分から骨成長の推測は困難なものと考えられた。 2.X線像による骨成長および骨密度の測定:動物の骨成長を血液成分から推測することは困難なことが判明したので、X線像によって直接骨成長を測定し、さらにミクロデンシトメーターにより、骨量および骨密度を測定する方法を検討した。用いたミクロデンシトメーターはヒト用であるが、この装置によっては、子牛の骨を測定することは困難であった。ただ子牛のめん羊の骨については、ヒトの場合とは若干測定条件を変えることによって骨測定が可能であることを認めた。 3.子めん羊の育成期の栄養水準がその後の骨成長に及ぼす影響:生後3か月齢の子めん羊を正常飼料または低栄養飼料で6か月間育成した後(Phasel)、両区とも正常飼料で6か月間飼育した(Phase2)。Phase2では各区の半数に妊娠、分娩させた。その結果、体重および各部体尺測定値は、Phase1の低栄養によって、またPhase2の妊娠および分娩によって抑制された。骨長、骨幅、皮質骨幅、骨量についても、体重や体尺測定値とよく似た変化を示した骨密度は低栄養区の方が正常飼料よりも高い傾向を示したが、妊娠、分娩の影響は受けなかった。 4.ラットにおけるサイロキシンと骨成長との関係:牛およびラットを低栄養条件で飼うと骨成長の抑制と、血中サイロキシン濃度の低下が認められたので、両者の関係を調査したが、骨成長の抑制がサイロキシン不足によるという証拠はえられなかった。
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