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単離細胞を用いた薬物性腎障害モデル作成にかんする研究

研究課題

研究課題/領域番号 59480124
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 薬理学一般
研究機関国立衛生試験所

研究代表者

高橋 惇  国立衛生試, その他, 研究員 (20111106)

研究分担者 大森 義仁  国立衛生試験所安全性生物試験研究センター, センター長 (50079307)
川西 徹  国立衛生試験所, 薬理部, 研究員 (40124383)
大野 泰雄  国立衛生試験所, 薬理部, 室長 (30111107)
研究期間 (年度) 1984 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1986年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1985年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1984年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
キーワード腎臓 / 単離細胞 / 腎毒性 / 実験モデル
研究概要

9,研究成果の概要(最終まとめ)単離細胞を用いた化学物質の腎障害作用を検討するin vitroの実験系を確立することを目的とし、Jones'らの方法(1979)を改良し、約95%のviabilityを持つ細胞を、一匹のラットより約【10^8】個得た。血管や腎乳頭部はコラーゲナーゼにより消化されにくく、腎近位尿細管に特異的に分布している酵素の活性が腎単離細胞で極めて高く、また、大部分の細胞に近位尿細管上皮に特異的なモノクローナル抗体が結合したことにより、これらの細胞が主に腎皮質・近位尿細管上皮細胞に由来することが分かった。
腎単離細胞は副甲状腺ホルモンによりcAMP含量が増加することから細胞膜に存在するホルモン受容体の活性が失われていないこと、また、有機アニオンを細胞内に輸送する担体の存在も明らかとなリ、本標本が細胞膜の機能を検討する手段として利用できることが示された。
腎単離細胞のamiopyrine代謝活性は肝単離細胞の約0.4%、腎ミクロゾーム分画の約10分の1,腎組織スライスの約17倍であった。
化学物質の腎単離細胞障害作用は:1)Hg【Cl_2】やCd【Cl_2】,disulfiramのように細胞のSH基と直接反応する物質により、viabilityを失った。しかし、disulfiramの作用がGSHで完全に抑制されるのに対し、Cd【Cl_2】の毒性は2倍量のcysteineやGSHでも完全には抑制されなかった。2)抗生物質としてはgentamycinとadriamycinを用いた所、後者でGSHが低下した。3)cytochrome P-450で代謝的に活性化される物質(cyclophosphamide,paracetamol)の毒性は現れず、薬物代謝活性が低いことと対応していた。一方、4)alcohol dehydrogenaseで活性化されるallyl alcoholの毒性は、酵素活性の高い雌より調製した単離細胞で毒性が強く現れた。この毒性は細胞内GSHを低下させるdiethylmaleateの処置により増強され、これを増加させるGHS合成前駆物質の投与により抑制された。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 大野泰雄,川西徹,高橋惇,高仲正,大森義仁: J.Pharmacobio-Dynamics. 9. -66 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 大野泰雄: トキシコロジーフォーラム. 10. (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ohno Y., Takahashi A., Kawanishi T., Takanaka A., Omori Y.: "Origin and characteristics of freshly isolated renal cells obtained by the perfusion of collagenase in vitro." J. Pharmacobio-Dynamics. 9. s-66 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ohno Y.: "Evaluation of the toxicity of chemicals using freshly isolated liver and renal cells." Toxicology Forum.10. (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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