研究課題/領域番号 |
59480146
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
片山 勲 埼玉医大, 医学部, 教授 (30129150)
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研究分担者 |
西辺 泰夫 埼玉医科大学, 医学部(実験病理学), 助手 (20049852)
渋谷 温 埼玉医科大学, 医学部(小児科), 講師 (10105877)
茅野 秀一 埼玉医科大学, 医学部(人体病理学), 助手 (40169652)
新井 栄一 埼玉医科大学, 医学部(人体病理学), 助手 (60167228)
若月 進 埼玉医科大学, 医学部(人体病理学), 助手 (00158578)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1986年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1985年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1984年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | CALLA / hairy cell leukemia / human T-cell leukemia virus / immuno-phenotype / prolymphocytic leukemia / retroviurs / ribosome-lamella complex |
研究概要 |
本研究の目的は本邦人のhairy cell 1eukemia(HCL)にはHCLの1独立亜型として取扱うのに値する臨床的・血液学的・免疫学的特殊性があるか否かを検討することであり、そのために1.個々の症例の仔細な検討、2.3.蒐集例に共通する免疫学的・血清学的特徴の追求、4.hairy cellのin vitroの実験、および5.4Bl22(片山勲:抗hairy cell抗体の作成とそのlymphoma分類への応用、昭和58年度科学研究費補助金成果報告書.昭和59年3月)の試用を行った。 1.この3年間に10余例のHCLと数例の類縁疾患を経験し、その2例を"ribosome-lamella complex陽性prolymphocytic leukemia(PLL)の1例(日血会誌47:567,1984)""脾放射線照射により著効を示したCLL variantの1症例(日血会誌49:249,1986)"として報告した。ともにHCLとPLLの中間像を示すHCL variant(Catovsky D:Semin Oncol11:362,1984)と酷似しており、このような中間型の多いことが本邦例の特徴のひとつと考えられた。 2.HCL11症例の免疫phenotypeを検索し、過半数の症例においてHLA-【DR^+】【CALLA^+】【B1^+】【B2^-】【FMC7^+】【Leu1^+】【Tac^+】【αHC1^-】【αHC2^-】【4B122^+】という結果を得た。【CALLA^+】【Leu1^+】の点が欧米例と異る本邦例の特殊性と考えられた(Leukemia印刷中)。 3.HCL11症例の血清をWestern blot法により解析したところ、10症例において弱陽性ながらHTLV-【I】,HTLV-【II】のいずれとも交又反応を示す抗体が証明され、本邦人HCLとretrovirusの相関が示唆された(Leukemia印刷中)。 4.hairy cell表面構造の変動をみる実験的研究は、正常リンパ球や他の白血病細胞との有意の差異が見い出せないまま続けられている。 5.4B122はHCLの全例に陽性、対照の悪性リンパ腫の1例以外には陰性で、Western blotにおいてHTLV-【II】のp21と反応した(上記【II】、【III】の論文Leukemiaのなかでそれぞれ記載した。)
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