研究課題/領域番号 |
59480198
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
馬渕 宏 金沢大学, 医学部, 助教授 (00019960)
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研究分担者 |
小泉 順二 金沢大学, 医学部付属病院, 助手 (20161846)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1984年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | アポタンパクE遺伝子 / アポタンパクE欠損症 / 家族性高コレステロール血症 / LDLレセプター / LDLレセプター遺伝子 / FHTONAMI / 遺伝子診断 / 【FH_(TONAMI)】 |
研究概要 |
1.ApoE遺伝子の研究:ApoEのアミノ酸配列218-222番に相当する14塩基対のオリゴヌクレオチドをプローブとし、ヒト肝cDNAライブラリーよりApoEcDNAクローン(pAPCE7)を得た。ApoE欠損症患者の白血球より採取したDNAを制限酵素で切断し、サザーンブロッテイングのDNA断片を検討した。患者および正常者ともEcoRIで1.9kb、BamHIでは1.2kbバンドを認めた。このことよりApoE欠損症ではApoE遺伝子の大きな欠損や挿入などがないと考えられた。2.LDLレセプターの遺伝子の研究:LDLレセブター(LDLR)のcDNA3´末端側1.9kbのpLDLR-2HH1と、full lengthのpLDLR-3×S1をプローブとして家族性高コレステロール血症(FH)および正常者のLDLR遺伝子多型性を検討した。PvuIIで切断がおこらないalleleAと切断がおこるBが認められ、FHと正常者のABの頻度はそれぞれ0.88、0.13と0.92、0.08で両者間に差がなかった。2例(SO、KY)のFH患者で約6Kb短い異常遺伝子断片が見い出された。いくつかの制限酵素により、エクソン15を含む約6kbの欠損と考えられた。KYの家系11列中6例に高コレステロール血症を認め、これらの全例に異常遺伝子が認められた。一方正コレステロール血症の5例では、このような異常遺伝子は1例も見い出されなかった。SOの家系でも高コレステロール血症を示す2例(MT、CM)で異常遺伝子が見い出された。MT、CMの新生児臍帯血コレステロール(正常の59±14mg/dl)はそれぞれ78、51mg/dlであった。MTの新生児は異常遺伝子が認められFHと診断できた。この異常LDLR遺伝子を持つ症例をFH_<TONAMI>と命名した。
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