研究課題/領域番号 |
59480239
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
赤塚 順一 慈恵医大, 医学部, 教授 (20056550)
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研究分担者 |
内山 浩志 慈恵医大, 医学部, 助手 (10168718)
石戸谷 尚子 慈恵医大, 医学部, 助手 (80168244)
西野 仁美 慈恵医大, 医学部, 助手
藤沢 康司 慈恵医大, 医学部, 助手 (10130197)
NISHINO Hitomi Assistant, The same as above
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1985年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1984年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | ITP / PAIgG / IVIg / 巨核球 / FCレセプター / PG【II】b【III】a, / PFC / ELISA-plaque法 |
研究概要 |
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)における免疫異常を本質的に追究するため、PAIgGの病態生理学的意義を、小児のITPの急性型と慢性型を対比させて検討すると共に、PAIgG産生あるいは分泌リンパ球の定量法を開発することを目標として研究した成績を總括する。 1.PAIgGの定量と臨床的意義に関する研究:60名の小児のITP(急性型14名,慢性型46名)のPAIgGは、健常児及び非免疫性血小板減少性患児のPAIgGに比べ有意に高かった。免疫グロブリン大量静注療法(IVIg)を施行した急性ITPの11例では、血小板の正常化と共にPAIgGもすべて正常化した。一方、慢性ITPでは14例中5例は、血小板数の正常化にもかゝわらず、PAIgGはむしろ増加した。すなわちPAIgGと血小板数の相関は常に成立せず、生体の網内系機能と免疫グロブリンの代謝との関連の重要性が示唆された。 2.骨髄巨核球のFeレセプター(FcR)の検討:density-gradient centrifugationで、骨髄液穿刺液から巨核球を単離し、FcRを解析したところ、小児の急性型と慢性型ではFcR陽性率に差のある可能性が示唆された。詳細な検索を続行中である。 3.PAIgGも結合する血小板膜対応抗原の検索:免疫沈降法及びimmunoblotting法で検索した。血小板膜糖蛋白【II】b【III】aと反応する血清は、急性型13名中0名、慢性型29名中6名(20%)で、両者間に差があった。 4.血小板抗体分泌脾細胞の定量:基礎実験として、ヒト血小板免疫マウス脾細胞の血小板抗体分泌細胞を検索したが、PFC法では失敗したが、最近開発(1983)されたELISA-plaque法で血小板膜に対する抗体分泌細胞の検出に成功した。今後、ITPの脾細胞および末梢リンパ球について検索を進める予定である。
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