研究課題/領域番号 |
59480261
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山田 英雄 名大, 医学部, 講師 (40022876)
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研究分担者 |
山雄 久美 名古屋大学, 医学部, 医員
村手 隆 名古屋大学, 医学部, 医員 (30239537)
加藤 泰治 名古屋大学, 医学部, 医員 (60094364)
前田 秀明 名古屋大学, 医学部, 医員
内海 真 名古屋大学, 医学部, 助手 (20176712)
MAEDA Hideaki Nagoya University School of Medicine
YAMAO Hisami Nagoya University School of Medicine
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1985年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1984年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 血液幹細胞 / 酸素濃度 / CFO-mix / BFU-E / CFU-E / CFU-GM / 酸素中毒 / CFU-F |
研究概要 |
我々は酸素濃度の血液幹細胞の分化・増殖に及ぼす影響に関する系統的研究を行い、その生理的ならびに病態生理的意義を追及し、以下に述べる如き数々の成果を得た。 1.正常人血液幹細胞の分化・増殖に及ぼす酸素濃度の影響とその作用機序 正常人血液幹細胞の分化・増殖に及ぼす酸素濃度の影響は5乃至20%の間において極めて大きく、低酸素濃度(5〜10%)ではCFU-mixBFU-E,CFU-E,CFU-GM いずれのコロニー形成も著明な増加を示した。低酸素濃度における血液幹細胞のコロニー形成亢進のメカニズムとして酸素中毒の低下とともに各幹細胞の"poietin"感受性の亢進が要因の一つである事が確認された。 2.各種血液疾患における研究 骨髄増殖性疾患やmyelodysplas-tic syndrome(MDS) を中心に各種血液疾患における造血病態を追求する上に参考となる貴重な諸事実が明らかとなった。(1)"Endogenous"CFU-E コロニー形成への酸素濃度の影響 エリトロポエチン(EPO)無添加の"endogenous"CFU-Eコロニー形成は低酸素濃度下で著しく促進され抗EPO抗体添加で影響を受けない。(2)真性赤血球増加症の赤血球系幹細胞コロニー形成に対する酸素濃度の影響 EPO反応性過敏と云われる本症のCFU-Eコロニー形成は低酸素濃度下で更に増進し、そのEPO dose-response curve は左方移動を示した。(3)MDSの血液幹細胞と酸素濃度 本症の血液幹細胞のコロニー形成は低酸素濃度培養で特に著しい増加を示し、酸素中毒に対する感受性亢進と"poietin"感受性の低下が多くの例で示唆された。 3.血液幹細胞と酸素中毒 Superoxide dismutase(SOD)や各種還元剤を用い、血液幹細胞に対する酸素中毒のメカニズムを追求し 多くの興味ある成績が得られたが 今後尚、個体・系統発生学的研究を含め更に詳細な検討を続けて行く予定である。
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